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イスラエル軍がガザ南部のラファへ空爆、67人が死亡、日本も懸念を表明

イスラエル軍がガザ南部のラファへ空爆、67人が死亡、日本も懸念を表明
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イスラエル軍は2月12日未明、ガザ地区南部の町、ラファに大規模な空爆を行い、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

中部の町や南部の病院でも犠牲者

 

ガザ地区の保健当局は当初、ラファへの空爆により、48人が死亡したと伝えていたが、その後67人が死亡、数十人が負傷したと明らかにした。

 

 

またガザ地区中部の町、Deir el-Balahでもイスラエル軍の空爆が行われ、少なくとも15人のパレスチナ人が死亡したという。

 

さらにガザ地区南部の町、ハンユニスにあるナセル病院でも、イスラエル軍のスナイパーがパレスチナ人の民間人、7人を殺害。職員14名を負傷させたそうだ。

 

ナセル病院はイスラエル軍に包囲されており、付近への砲撃により、寮や外科部門の部屋の天井が崩壊したという。

 

ガザ地区の保健当局は2月12日、過去24時間でイスラエル軍により164人のパレスチナ人が殺害され、200人が負傷したと発表した。

 

また10月7日以来のイスラエル軍の攻撃により、2万8340人のパレスチナ人が死亡、6万7984人が負傷したという。

 

イスラエル軍の空爆により人質が死亡

 

イスラエル軍は、ラファへの攻撃により、「ハマス」に囚われていた2人の人質を解放したと明らかにした。

 

救出されたのは、ルイス・ノルベルト・ハーさん(70)と、フェルナンド・シモン・マルマンさん(60)。彼らは10月7日の「ハマス」の越境攻撃により、イスラエル南部の町、「Nir Yitzhak kibbutz」から連れ去られたという。

 

イスラエル軍は、ラファへの攻撃を、人質の救出を名目に正当化しているが、「ハマス」は2月12日、イスラエル軍の空爆により、ケガを負った3人の人質が死亡したと発表した。

 

「ハマス」側は11日にも、イスラエル軍による空爆で2人の人質が死亡し、8人の人質が重傷を負ったと明らかにしていた。

 

日本やフランスもラファへの攻撃を懸念

 

現在、ガザ地区南部のラファには、北部などから避難してきたパレスチナ人、100万人以上がいると言われており、そこへのイスラエル軍の攻撃は、国際的な圧力に晒されている。

 

フランスのステファン・セジュルヌ外務大臣も12日、多くのパレスチナ人が逃げ場もなく閉じ込められているラファへのイスラエル軍の攻撃は、「正当化できない」と述べた。

 

日本の外務省も、「ラファでのイスラエルの軍事作戦に関する報道」について「深く懸念している」との声明を発表。

 

「現地の人道状況が悪化し、多数の子供、女性、高齢者を含む民間人の犠牲者数が増え続けている中で、できるだけ早く人道状況を改善し、支援活動を実施できる環境を確保することが重要です」と述べた。

 

アメリカのジョー・バイデン大統領も、イスラエルのネタニヤフ首相に不満を募らせ、個人的な会話でもネタニヤフ首相のことを、酷い言葉で非難したと報じられているが、イスラエルを支援する姿勢には変化がないようだ。

 

アメリカ国務省のマシュー・ミラー報道官は、イスラエルがラファへの総攻撃を進めた場合、イスラエルへの支援を凍結するか、という質問に対して、「アメリカの軍事支援の削減が、すでに講じられた措置よりも、影響力のあるものになるかは明らかではない」と述べて、答えをはぐらかした。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Calls to stave off Rafah offensive grow(2/12)

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