ボーンイング社を内部告発した男性が死亡、「自殺ではない」と生前に語っていた
先日、ボーイング社を内部告発した男性が死亡したが、生前彼は友人に言い残していたことがあるという。
安全性について警鐘を鳴らす
その男性とは、ジョン・バーネットさん(62)だ。彼はボーイング社に32年間勤務し、2010年から2017年まで、サウスカロライナ州にあるノースチャールストン工場で、品質マネージャーを務めていたという。
そして2017年に退職した後、2019年にはジェット機の酸素システムに重大な問題があることを発見したと告発。また廃棄される予定だった規格外の部品が、生産の遅れを避けるために、航空機に取り付けられていたと主張し、ボーイング社の安全性への取り組みに対して警鐘を鳴らした。
バーネットさんは先々週、ボーイング社に対して起こした名誉毀損訴訟に関連して、正式な証言録取を行うためチャールストンにある裁判所を訪れていたという。
また彼は3月9日にも、さらなる証言のため出廷する予定だったが、その後、ホテルの駐車場に止めてあったトラックの中で、死亡しているのが発見された。
「自殺の話は信じるな」
警察は、バーネットさんが銃で自殺をしたと発表したが、彼は亡くなる前に、親しい友人に言葉を残していたという。
バーネットさんの友人であるジェニファーさんは、メディアの取材に対して、次のように語った。
「彼は、自分が最後には死んでしまい、自殺したという話が浮上するかもしれないと予測していました。しかし彼は私に、自殺の話は信じるな、と言いました。彼は『もし自分に何かが起きても、それは自殺ではない』と言っていました。私も、彼が自殺をするような人物ではないことを知っています。彼は人生を、家族を、そして兄弟たちを、あまりにも愛していましたから」
その上でジェニファーさんは、誰かがバーネットさんを黙らせたいと思い、「彼らが自殺に見せかけたんです」と語った。
バーネットさんの死後、ボーイング社は「私たちはバーネット氏の逝去を悲しんでおり、彼の家族や友人に思いを馳せています」と述べたという。(了)
出典元:WPDE:‘If anything happens, it’s not suicide’: Boeing whistleblower’s prediction before death(3/15)
出典元:CBS:Boeing whistleblower John Barnett found dead in South Carolina(3/12)