頭と手の動きだけで、ロボットを遠隔操作できるアプリを開発
アメリカで科学者が、頭や手の動きで、ロボットを遠隔操作できるアプリを開発した。
アップルのVRゴーグルを使い制御
このアプリの名前は「Tracking Streamer」。開発したのは、マサチューセッツ工科大学の博士課程で学んでいるYounghyo Park氏だ。
彼と開発チームは、仮想現実(VR)スマートグラスの「Apple Vision Pro」を使い、人間の頭や手の動きをロボットに伝え、動かせるアプリを開発したという。
このアプリは人間の動き、特に頭、手首、指の動きを追跡し、このデータをWi-Fi接続を介して同じネットワーク上のロボットに送信。ロボットはデータを、対応する動作に変換し、指定された動きをするそうだ。
災害現場などで活用可能
研究者たちは3月9日に、「Github」において短い研究論文を発表。SNSの「X」においても、動画を投稿した。
動画では、同じくマサチューセッツ工科大学の大学院生であるゲイブ・マルゴリス氏が、実際に手と体の動きを使って四足ロボットを制御していた。
🥽 Want to use your new Apple Vision Pro to control your robot? Want to record how you navigate / manipulate the world to train a policy?
I developed an app for VisionOS that can stream your head / wrist / finger movements over WiFi, which you can subscribe on any machines using… pic.twitter.com/l5CbeINWWf
— Younghyo Park (@younghyo_park) March 9, 2024
このような技術は、例えば災害現場など、人間が入れない場所でロボットを使って作業を行う際にも、役立つ可能性があるという。
一方、Appleは2024年2月に、この仮想現実スマートグラスを発表しているが、研究者らは利用者に対して、運転中や階下を歩いているときにVRゴーグルを着用しないように警告している。(了)
出典元:Livescience:Watch scientists control a robot with their hands while wearing the Apple Vision Pro(3/15)