中国で開発が進むヒューマノイド・ロボット、感情表現に力を注ぐ
中国北東部の都市・大連にある企業が、ヒト型ロボットを開発しており、その映像が投稿されている。
相手の表情や感情を認識する
その企業とは、「Ex-Robots」社だ。ここではエンジニアたちが、顔の表情や感情表現に重点を置いたヒューマノイド・ロボットを開発しているという。
そしてロボットに搭載されたAIが、相手の表情や感情を認識し、自分で表現できるようにする方法に力を注いでいるそうだ。
またこのロボットたちは、従業員が頭を動かしたり、笑ったり、舌を出したりすると、頭部に複数設置された小さなモーターにより、その動きを真似するという。その様子がこちら。
At the Ex-Robots factory in Dalian, China, engineers develop humanoid robots with a focus on enhancing facial expressions and emotions https://t.co/48zJjIatIs pic.twitter.com/IsYiBSWE2L
— Reuters (@Reuters) June 11, 2024
独自のアルゴリズムを使用
「Ex-Robots」の最高経営責任者、Li Boyang氏によれば、同社には独自のソフトウェアや、アルゴリズムを開発するチームがあるという。
そして「Ex-Robots」が作っているロボットは、そのAIを使うことで感情表現が可能になっており、周囲の状況を認識し、適切な表情を返すことができるそうだ。
ヒューマノイド・ロボットの製造には2週間から1カ月かかり、価格は150万元(約3300万円)から200万元(約4300万円)の範囲だとされている。
Li氏は、今後ヒューマノイド・ロボットが医療や教育業界でより大きな役割を果たすようになると考えており、次のように述べている。
「心理カウンセリングや健康分野は、間違いなく将来の応用シナリオです。(略)さらに、感情的相互作用は、子供向けなど、サービス分野でより幅広く応用できると考えています」(了)
出典元:Reuters:China’s Ex-Robots develops humanoids with enhanced facial movement(6/11)