Switch news

知っておきたい世界のニュース

イスラエル軍が、ガザ南部で支援物資を待っていたパレスチナ人らを空爆

イスラエル軍が、ガザ南部で支援物資を待っていたパレスチナ人らを空爆
X_Wafa News Agency English

イスラエル軍は再び、支援物資を求めるパレスチナ人の集団に対し攻撃を加え、数人が死亡した。

 

ハンユニスにある交差点付近を空爆

 

イスラエル軍は6月24日、ガザ地区南部のハンユニスにあるバニ・スヘイラ(Bani Suheila)環状交差点付近に空爆を行い、少なくとも8人のパレスチナ人が殺害された。

 

当時、その場所には南部のカレム・アブ・サレム(ケレム・シャローム)国境検問所を通過した、商用または人道支援のトラックが到着していたという。

 

イスラエル軍は、その集まった人々に対して空爆を行い、人道支援のトラックに同行していた警備員も犠牲になったそうだ。

 

「アルジャジーラ」のハニ・マフムード記者は、「激しい攻撃のため、救急隊員が現場に到着できず、死者と負傷者の数は増えると予想している」と伝えている。

 

またイスラエル軍は、ガザ地区北部のガザ市にあるダラジ診療所へも砲撃を行い、これによりパレスチナ人の医師2人が死亡したという。

 

2万1000人の子供が行方不明

 

イギリスに本部がある非営利の民間組織「セーブ・ザ・チルドレン」は6月24日、声明を発表し、ガザ地区では最大で2万1000人の子供たちの行方が分からなくなっていると明らかにした。

 

「セーブ・ザ・チルドレン」は「ガザの現状では、情報収集と検証はほぼ不可能だ」としながらも、少なくとも1万7000人の子供が保護者と離れ離れになっており、瓦礫の下で行方不明になっている子供が約4000人いるとの見方を示した。

 

また集団墓地に埋葬されている子供の数も不明で、ガザ地区で拘束され、強制的に移送されて、拷問や虐待を受けているとの報告がある中で、家族すら居場所が分からない子供たちがいると述べている。

 

ヨルダン川西岸で30人の若者を拘束

 

イスラエル軍は6月24日、ヨルダン川西岸地区の全域で、少なくとも40人のパレスチナ人を拘束したという。

 

ヨルダン川西岸地区の町、ラマラ近郊のKafr Nime村では30人以上の若者がイスラエル軍によって拘束されたそうだ。

 

連行された若者の中には15歳の少年もいたが、拘束の理由などは明らかにされていない。

 

昨年のガザ侵攻以来、イスラエル軍の襲撃が頻繁に続いており、Kafr Nime村でも大きな被害を受け、付近ではイスラエル人が違法な入植地を作り、村人を脅しているという。

 

イスラエル軍は昨年の10月7日以来、ヨルダン川西岸地区で9360人のパレスチナ人を拘束したと言われている。

 

入植地の土地販売イベントで衝突

 

そんな中、6月23日には、アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルスで、パレスチナ人から奪った土地の販売イベントが行われた。

 

このイベントを主催したのはヨルダン川西岸地区を拠点とする、イスラエルの団体「マイ・ホーム・イン・イスラエル・リアル・エステート」とされている。

 

これに対し反対派は、ヨルダン川西岸地区にある入植地の拡大を促進しているとして抗議。6月23日には、イベントが開催されたシナゴーグ付近で、両者が激しく対立し、衝突が起きたという。

 

しかしアメリカのバイデン大統領は、この衝突について、「ユダヤ人の信徒を脅迫することは危険であり、非道であり、反ユダヤ主義であり、非アメリカ的だ」とSNSに投稿した。

 

「激しい戦闘は終結に近づく」

 

イスラエルのネタニヤフ首相は23日、「ハマス」との激しい戦闘の段階は終結に近づいているとしながらも、「ハマス」がガザ地区を支配しなくなるまで戦闘は終わらないとの見方を示した。

 

またガザ地区での激しい戦闘が終われば、シーア派武装組織「ヒズボラ」との戦闘が激化しているレバノンとの北部国境沿いに、さらに部隊を展開できるようになると述べた。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: Deadly attack on Palestinians awaiting aid trucks(6/24)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top