中国女性が手榴弾をハンマー代わりに20年間使っていた
今は90才になるその中国人女性は、20年前に畑で見つけた不発の手榴弾をハンマー代わりにして、木の実を割ったり、釘を打ったりしていたという。
取っ手付きの手榴弾
湖北省襄陽市(じょうようし)のQinさんは、農場で畑仕事をしていた時、奇妙な「鉄の塊」を発見した。それには、木の取っ手が付いていたので、彼女は「ハンマーとして使うために誰かが間に合わせで作ったものに違いない」と思い込んだ。そして家に持ち帰り、木ノ実や鉄の釘など、硬いものを打ち付けるために使っていたそうだ。
ところが最近、彼女の家を取り壊すことになり、解体業者が家に入った。家の中にあった「鉄の塊」を見た業者は、それが手榴弾だとすぐに気がつき、Qinさんに教えた。
Qinさんは、言ってみれば、物を打ち付ける度に命を賭けたギャンブルをやっていたようなもの。しかも1度や2度でなく、おそらく何千回もだ。現地の警察によれば、手榴弾の取っ手は長年の使用でツルツルになり、金属の部分は凹みだらけだったとのこと。
ニュースメディアが取材した動画が中国のSNSで拡散されており、その中でQinさんは特に驚いた様子もなく、「家で唐辛子を潰したり、木ノ実を割ったり、釘を打つのに、それをずっと使っていた」と話している。
爆発物として適切に処理される
解体業者は、家の解体作業を終えてから手榴弾のことを警察に報告した。警察がそれを押収し、詳しく調べたところ、1960年代後半に中国で製造された「67式手榴弹」であることが分かった。
Qinさんが使っていたのは火薬が入っていない訓練用のものではないか、という意見もSNS上にあるようだ。しかし警察は「怪我人を出さないために、手榴弾を適切に処理した」と発表している。つまり、Qinさんはひたすら運が良かっただけ、ということになりそうだ。(了)
出典元:Odditycentral:Woman Uses Hand Grenade as a Hammer for 20 Years, Lives to Tell the Tale(7/1)
出典元:South China Morning Post:Using hand grenade as hammer, elderly woman in China defies death for 20 years(6/27)
出典元:光明网:老人用了20年的铁锤子竟是手榴弹!后怕之余,还要担责吗?(6/26)