イスラエル軍がガザ市の住民に再び避難命令、多くのパレスチナ人に影響
イスラエル軍は7月7日、ガザ地区北部のガザ市に住むパレスチナ人に対して、退避命令を発した。
逃げる人々へも砲撃
イスラエル軍は、ガザ市内にあるトゥファ地区、ダラジ地区、旧市街地区に住む住民に対して直ちに退去し、西方へ避難するよう呼び掛けた。
イスラエル軍は、6月下旬にガザ市への地上侵攻を開始し、空爆と砲撃により、すでに数万人のパレスチナ人が避難を余儀なくされており、ガザ市のシュジャヤ地区では現在も、イスラエル軍とパレスチナ戦闘員との間で激しい戦闘が続いている。
また避難してきた人々の話によれば、イスラエル軍は彼らが逃げる間も、実弾による射撃や砲撃を止めなかったという。
先日、ガザ地区南部のハンユニス東部でも、パレスチナ人に同様の避難命令が出されたが、すでに25万人もの多くの人々に影響を与えている。
9 months into the war in #Gaza, families continue to face forced displacement, massive destruction and constant fear.
Essential supplies are lacking, the heat is unbearable, diseases are spreading.
The situation in the #GazaStrip becomes more tragic day after day. #CeasefireNow pic.twitter.com/EuFo4nL1DI
— UNRWA (@UNRWA) July 7, 2024
ガザ市の他の地区も空爆
さらにイスラエル軍は、ガザ市にあるサブラ地区で民間人の集団を標的とし、空爆を実施。少なくとも2人のパレスチナ人が殺害された。
ガザ地区の「Wafa」通信は、ガザ市のシェイク・ラドワン地区でも民間人6人が死亡、アル・ミナ地区で3人が死亡したと報じている。
医療関係の話によれば、7月7日の夜明け以降、ガザ地区全体で少なくとも19人が死亡したという。
南部のハンユニスの市庁舎も攻撃
イスラエル軍は7日、ガザ地区南部のハンユニスにある市庁舎へも、夜間攻撃を実施したと主張している。
イスラエル軍の主張によれば、この市庁舎は、「ハマス」が軍事活動に使用し、集合場所があったという。ただしこの主張の裏付けは確認されていない。
ガザ地区の保健当局は7月7日、昨年の10月以来、少なくとも3万8153人が死亡、8万7828人が負傷したと発表。過去24時間に55人のパレスチナ人が死亡、123人が負傷したという。
即時停戦を強制するよう訴える
国連特別報告者のフランチェスカ・アルバネーゼ氏(パレスチナの人権担当)は、ガザ地区でのパレスチナ人は、昨年10月以降「比較にならないほどの地獄に閉じ込められている」とし、即時停戦を強制するよう、次のように訴えた。
「国連安全保障理事会が停戦を命じる決議さえあるのに、それがまだ実行されていないのはショッキングだ。ガザ地区でのこの大虐殺を止めるには、イスラエルとの停戦を強制する以外に方法はない」
Francesca Albanese, the UN special rapporteur on the Occupied Palestinian Territories, says Palestinians in Gaza have been “trapped in a hell without comparison” since October 8 and that a ceasefire should be imposed on Israel.
🔴 LIVE updates: https://t.co/gpCPyDuATC pic.twitter.com/QiNqgkJTse
— Al Jazeera English (@AJEnglish) July 7, 2024
またアルバネーゼ氏は、過去数カ月間で暴力と緊張のレベルが高まっており、停戦交渉が続いているにもかかわらず、戦争を止める「具体的な兆候」は見られないとも述べている。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: ‘Another day, another school hit’(7/7)