マレーシアの警察が、施設で虐待されていた子供たち400人以上を保護
マレーシア警察は、性的虐待を受けていた可能性のある多くの子供たちを、保護したと明らかにした。
20の慈善施設へ強制捜査
マレーシアのRazarudin Husain警視総監は9月11日、西部のセランゴール州や中部のヌグリ・スンビラン州にある20の慈善施設へ強制捜査を行い、イスラム教の教師と管理人約171人を逮捕したと発表した。
その際、慈善施設にいた、性的虐待の疑いがある400人以上の子供を救出。保護されたのは1歳から17歳までの子供たちで、女の子は201人、男の子は201人だったという。
この強制捜査は9月に、児童ネグレクトや虐待、セクハラ、性的虐待の疑いの報告が警察に寄せられて、実施されたそうだ。
#NSTTV The 402 children rescued during a police raid on 20 welfare homes yesterday are believed to be the children of members of GISB Holdings Sdn Bhd, said Inspector-General of Police Tan Sri Razarudin Husain.
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— New Straits Times (@NST_Online) September 12, 2024
運営する企業の職員の子供たち
警察によると、これらの施設は、世界各国でスーパーマーケットやコインランドリーを経営しているイスラム系の企業グループ「グローバル・イクワン・サービス・アンド・ビジネス(GISB)」が運営していたという。
そして今回救出された子供たちは、マレーシアの「GISB」の職員の子供たちで、彼らは生後間もなく施設に送られ、その後複数の形態の虐待を受けていたことが判明したそうだ。
子供たちは大人たちから性的虐待を受け、さらに他の子供たちにも性的虐待を行うよう指示されていたという。
さらに過ちを犯した子供たちは、加熱した金属の棒を使って罰せられ、宗教的治療の一環だとして体の一部を触られたそうだ。
一方、「GISB」側は、性的虐待疑惑を否定し、そのような施設を運営していないと主張。同社は「イスラム法や国内法に反する行為を、計画し、実行することは当社の方針ではない」と述べている。(了)
出典元:INDEPENDENT:Malaysian police rescue 400 children suspected to be sexually abused at care homes(9/12)