アルゼンチンでオウムが大量発生、電線をかじって停電が発生
南米のアルゼンチンの町に、オウムが多く住みつき、住民を困らせているという。
大量の糞を町に残す
その町とは、アルゼンチンの中部、大西洋近くの町、Hilario Ascasubiだ。
生物学者によれば、周囲の丘陵にある森を伐採したために、何千羽ものオウムが街に流入してきたという。
しかもオウムは電線をかじり、停電を引き起こし、絶え間なく鳴き声を上げ、大量の糞を町に残しているそうだ。
In #Argentina, the small town of Hilario Ascasubi is suffering from a parrot infestation. The birds are attacking the town because of deforestation. They have already occupied wires, trees, and the roofs of houses. The locals are terrified.
Images show hundreds of birds perched… pic.twitter.com/8ccLCNCvd2
— NEXTA (@nexta_tv) September 30, 2024
長年、森林の大部分が失われている
そもそもオウムは夏の間、繁殖期にアルゼンチン南部の地域、パタゴニアに移動するという。
しかしここ数年、秋から冬にかけて町に避難するオウムが増えるようになったそうだ。
生物学者のダイアナ・レラ氏は、アルゼンチンの森林の大部分が、長年にわたって徐々に失われているとし、次のように述べている。
「丘の斜面が失われつつあるため、彼らは食料、避難所、水を求めて都市に近づいているのです」
住民らは騒音やレーザー光など、さまざまな方法でオウムを怖がらせようと試みたが、どれも効果がなかったという。
レラ氏は、自然環境を回復させる必要があるとし、「それまで町で可能な限り、最も調和のとれた方法でオウムと一緒に暮らす方法を考えねばならない」と述べている。(了)
出典元:The Guardian:Parrots overwhelm Argentinian town with screeching, poo and power outages(9/30)