ダクトテープでバナナを壁に貼っただけの作品、9億5700万円で落札
ニューヨークの「サザビーズ」でオークションが行われ、例のバナナの作品が、高額で落札された。
イタリア人アーティストの作品
そのバナナの作品名は「コメディアン」とされ、イタリア人アーティストのマウリツィオ・カテラン氏が手掛けたものとなる。
しかしこの作品は、ダクトテープで壁にバナナを貼っただけのもので、2019年に初めて公開された時には、芸術とは何かという白熱した議論を巻き起こしたという。
そして11月20日には、ニューヨークの「サザビーズ」で、この作品がオークションに出品され、620万ドル(約9億5700万円)で落札された。
しかも、この落札額は予想の4倍の金額になるそうだ。
A banana duct-taped to a wall might sell for more than $1 million at an upcoming auction at Sotheby’s in New York. https://t.co/AUaBKsdekH pic.twitter.com/7QfSO1jYKV
— The Associated Press (@AP) November 17, 2024
実際には約54円のバナナ
ニューヨークタイムズによると、テープで貼り付けられたバナナは、おそらく史上最も高価な果物の1つだが、実際には、その日の早い時間にわずか0.35ドル(約54円)で購入されたという。
またこの作品は、それまで世界中で展示されてきたが、その際2度もバナナが食べられてしまったそうだ。
実際、2023年には韓国のソウルにある美術館で、韓国の美術学生が勝手にバナナを食べてしまったという。
また2019年には、フロリダ州のマイアミでこの作品が約1800万円で落札された後、パフォーマンス・アーティストがバナナを引き抜いて、食べたそうだ。
今回、落札したのは、中国の仮想通貨起業家であるジャスティン・サン氏とされている。(了)
出典元:BBC:Duct-taped banana artwork sells for $6.2m in NYC(11/21)