ギリシャのサントリーニ島周辺で200回以上の地震、すでに救助隊を派遣
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ギリシャのサントリーニ島付近で、先週から数多くの地震が観測されており、警戒が呼びかけられている。
地震の規模は小さく、被害もなし
サントリーニ島付近では1月31日から200回以上の地震が観測されており、地元住民は緊張を強いられている。
アテネ地質力学研究所によると、最大の地震は2月2日午後3時55分に記録され、震源地の深さは14キロで、マグニチュードは4.6だったという。
その後、マグニチュード4を超える地震が数回、マグニチュード3の地震が数十回発生した。現在、被害や死傷者の報告はない。
4つの島の学校を閉鎖、救助隊を派遣
地震専門家と気候危機・市民保護省、消防当局の職員らは毎日会合を開き、サントリーニ島および近隣のアモルゴス島、アナフィ島、イオス島の学校を月曜に閉鎖することを決定した。
彼らはまた2日の会議の後、強い地震の際に大量の水が建物を不安定にする恐れがあるとして、サントリーニ島の住民とホテル経営者に、プールの水を抜くよう勧告したそうだ。
また消防局は2月1日に救助犬を含む一団を派遣し、予防措置として2日にもさらに救助隊を派遣したという。
これら4つの島にはすべて険しい崖があり、特にサントリーニ島の場合、主要な町の大部分が崖の斜面に建てられていることから、住民には大規模な野外イベントを避け、落石に注意しながら島内を移動するよう勧告されている。
過去に大規模な噴火が起きていた
専門家によれば、地震活動がより大きな揺れにつながるかどうかは予測不可能だが、この地域ではマグニチュード6の地震が発生する可能性があるという。
紀元前1600年頃のサントリーニ島の噴火は島を壊滅させ、町を埋め尽くし、クレタ島からエジプトまで大地震や洪水を引き起こしたそうだ。実際にクレタ島は、高さ9メートルの津波に襲われたと言われている。
1990年代、サントリーニ島の火山は、過去の大噴火と人口密集地域への近さから、監視が必要な世界16の火山の1つに指定された。
サントリーニ島の火山カルデラの大部分は海底にあり、昨年の9月以降、弱い地震も記録されている。最も強い地震は1月25日のマグニチュード3.8だが、専門家によると、それ以降、火山内の地震活動は沈静化しているという。(了)
出典元:ABC News:Multiple tremors near Greek island of Santorini shut schools and put residents on edge(2/3)