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冷戦時代、CIAがハトをスパイ兵器として使おうとしていた!

冷戦時代、CIAがハトをスパイ兵器として使おうとしていた!
flickr_Phil Fiddyment

米ソが対立していた冷戦時代、米中央情報局(CIA)がハトをスパイとして利用しようと試みていたことが、記録から明らかとなった。

 

イルカやカラスを使ったプログラム

 

今回、公開された記録には、ソビエト連邦内にある施設を撮影する極秘作戦のために、CIAがどのようにハトをトレーニングしていたのかが、明らかになっているという。

 

1970年代に行われたコードネーム「Tacana」という極秘作戦では、小さなカメラをハトに取り付け、自動で撮影する方法が模索されたそうだ。

 

そもそもCIAは当時、諜報部の極秘作戦において動物たちがユニークな仕事をこなせると信じていたとされている。

 

今回発表された記録にもスパイ活動を支援するために、カラスが虫のような小型装置を窓敷居に落とすことにどのように使えるか、水中でのミッションでイルカをどのようにトレーニングさせられるかも、記されていたとか。

 

ただしCIAはサイトにおいて「さまざまな技術的、そのほかの理由から、どのプログラムも運用されることはなかった」と述べている。

 

テストでは写真が鮮明に映っていた

 

ハトに関しては実際にトレーニングを行っていたようだ。記録によれば、CIAはワシントンD.C.にある米海軍の敷地内や刑務所の上空に、小型カメラを装着したハトを飛ばしてテストを行っていたという。

 

そして海軍工廠内を撮影した写真には、人々の歩く姿や駐車している車の様子などの詳細が、驚くほど鮮明に映っており、当時運用されていたスパイ衛星からの写真よりも精度が高かったそうだ。

 

ただCIAはこのテストを行いながら、人々がカメラをつけたハトに出くわした場合、政府が国民をスパイしていると疑われることを恐れ、手の込んだ特集記事を作り上げたとか。

 

今回公開された記録では、実際にハトが秘密裏にモスクワへ船で輸送された可能性についても示しているという。

 

また1976年のメモには、CIAが「Tacana」作戦のターゲットとして、ソ連の当時最先端の潜水艦が作られていたレニングラードにある工廠をターゲットにしていたことが書かれていたという。(了)

 

 

出典元:FOX NEWS:CIA’s Cold War pigeon spying program disclosed in newly declassified docs: report(9/15)

出典元:BBC:CIA unveils Cold War spy-pigeon missions(9/14)

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