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ユダヤ人の男、イスラエル人の2人をパレスチナ人と間違えて発砲

ユダヤ人の男、イスラエル人の2人をパレスチナ人と間違えて発砲
flickr_Jason Lawrence

アメリカで、ユダヤ人の男が2人の観光客に向かって発砲し、殺人未遂の容疑で逮捕された。

 

車に向かって17回も発砲

 

その事件が起きたのは2月15日の午後9時30分(現地時間)、場所はフロリダ州のマイアミビーチとされている。

 

当時、ユダヤ人のMordechai Brafman容疑者(27)は、トラックから降り、通り過ぎる車に向かって半自動拳銃で17回も発砲したという。

 

その車には2人の男性が乗っており、1人は左肩を撃ち抜かれ、1人の左前腕を弾丸がかすめたそうだ。

 

逮捕されたBrafman容疑者は、その後警察に対し「2人のパレスチナ人を見て、2人を撃ち殺した」と自供したという。

 

実際はイスラエル人だった

 

警察は、被害に遭った2人の男性の身元を明らかにしていないが、マイアミ・ヘラルド紙は、男性らが休暇中のイスラエル人で、Ari Rabey氏とその父親であると報じている。

 

また銃撃事件後のフェイスブックの投稿には、マイアミの病院にいるRabey氏と、銃弾の跡が残った車の写真が一緒に投稿されていたそうだ。

 

現在、Brafman容疑者は、第2級殺人未遂の罪で、マイアミ・デイド刑務所に拘留されている。

 

被害者が「アラブ人に死を」と投稿

 

しかもさらに問題を複雑にしているのは、Rabey氏が事件後、SNSに「アラブ人に死を。父と私は反ユダヤ主義を背景に殺人未遂に遭った」と投稿したことだ。

 

アメリカ・イスラム関係評議会フロリダ支部は、銃撃事件をヘイトクライムとして訴追を求めており、同評議会のNihad Awad氏は次のようにSNSに投稿した。

 

「マイアミビーチの銃撃事件で親イスラエル派とされる犯人と、親イスラエル派の被害者の両者が、人種差別的かつ反パレスチナ的な見解を持っていると報じられていることは、非常に皮肉で、示唆的だ」(了)

 

出典元:The Guardian:Jewish man mistakes two Israeli tourists for Palestinians and opens fire on them in Miami(2/17)

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