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生中継で車にひかれてもマイクを離さなかったド根性レポーター

生中継で車にひかれてもマイクを離さなかったド根性レポーター
WSAZ NewsChannel 3

事件や事故の瞬間が、ニュースで流れることは多々あるが、生放送中のカメラの目の前で車にひかれる女性レポーターの姿を見ることはあまりないだろう。しかし、人々を驚かせたのは事故そのものではなかった。

 

水道管破裂の事故現場から中継

 

その女性レポーターとは、NBC傘下の放送局「WSAZ(ウェストバージニア州)」に所属するTori Yorgeyさん(25)だ。

 

彼女は1月19日の夜、ウェストヴァ―ニア州のDunbarという街で水道管が破裂した事故の現場から、中継でリポートしていたという。

 

その時、突然後ろから車がぶつかってきて、彼女は倒れ、画面から消えてしまった。その様子がこちら。

 

最後まで事故のリポートを続ける

 

車にひかれた瞬間、カメラが倒れたが、車の女性とYorgeyさんとの会話が録音されていた。

 

その時、レポーターを心配して車を降りてきた女性は謝り続け、Yorgeyさんは彼女に向かって「私は全く問題ありません。実は学生時代にも、このように車にひかれたことがあるんです」と語りかけていた。

 

しかも驚くことにYorgeyさんは素早く起き上がり、倒れたカメラや照明を元に戻し、「ケガをしなくてよかった」「今までの人生が目の前をよぎった」と興奮気味に話し続けた。そして再び車の女性に「私は大丈夫です。あなたはいい人ですね」というほど余裕を見せた。

 

スタジオにいる男性キャスターのTim Irrさんは、「緊急車両が止まっている混乱した状況なら、このような事故も起こりえますね」と冷静に分析。Yorgeyさんも彼に向かって「これが生放送のテレビです、すべて問題ありません」と述べ、再び水道管の破裂事故のリポートを最後まで続けたという。

 

Yorgeyさんは翌20日にも、ニュース番組に出演。背中と右足に少し痛みがある以外は元気だと語ったそうだ。

 

他の番組でも注目を集める

 

車にひかれた直後にもマイクを離さず、中継を続けたYorgeyさん。そのレポーター根性あふれる姿は、他の番組でも取り上げられるほど注目を集めた。

 

 

事故の後、YorgeyさんのTwitterには数々の心配の声が寄せられた。また、同業者たちからはそのプロ意識への称賛の声も寄せられている。

 

その声にこたえて、彼女は「私は元気です。ちょっと痛いけどね」とTwitterに投稿している。

 

 

実は彼女は2月から現在の番組を離れ、ペンシルベニア州のピッツバーグで新しい番組のレポーターとして活動する予定だ。今回の事故は、きっと厄落としだったに違いない。(了)

 

出典元:NBC:TV reporter struck by car during live broadcast gracefully rebounds to finish shot(1/21)

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