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「ウクライナの安全保障が実現すれば、辞任の用意がある」ゼレンスキー大統領が発言

「ウクライナの安全保障が実現すれば、辞任の用意がある」ゼレンスキー大統領が発言
X_@ZelenskyyUa

ウクライナのゼレンスキー大統領は2月23日、自らの辞任の可能性について言及した。

 

「何十年も権力の座にとどまるつもりはない」

 

ゼレンスキー大統領は2月23日、ロシア軍の侵攻から3年を迎えるにあたり、記者会見を行い、アメリカとは戦略的パートナーとして「良好で友好的な」関係を築きたいと述べたという。

 

また、トランプ氏が大統領選挙を行っていないとして「独裁者」と痛烈に批判したことについては、肩をすくめ、「なぜ私が怒らなければならないのか?独裁者なら、独裁者と呼ばれて怒るだろう」と述べ、前回の2019年の大統領選挙で、73%の得票率で勝利したことを指摘したそうだ。

 

さらにゼレンスキー大統領は、選挙をすることが、「ウクライナの平和」やNATO加盟を意味するのであれば、大統領を辞任する用意があるとし、次のように述べた。

 

「私は、何十年も権力の座にとどまるつもりはない。だが、我々はプーチンにウクライナ領土の権力を握らせ続けることもしない。ウクライナの人々が私をどう思うかが重要だ」

 

鉱物資源の取引にも応じず

 

ゼレンスキー大統領は記者会見で、トランプ氏が要求している5000億ドルの鉱物資源の協定に署名するつもりはなく、アメリカの強い圧力に屈するつもりはないとも述べたという。

 

トランプ氏は、アメリカがウクライナに多額の支援を行ってきており、その見返りとして5000億ドル分のレアアースを要求した。

 

しかしそもそもジョー・バイデン政権がウクライナへ支援した額は、1200億ドルでしかなく、ゼレンスキー大統領も、トランプ氏が要求する5000億ドル分は、実際の支援額よりはるかに多いと指摘した。

 

その上でゼレンスキー大統領は、アメリカ議会の両党とバイデン前大統領が承認した支援は、返済すべき「負債」ではなく「助成金」として与えられたものだと主張した。

 

ロシア軍の大規模なドローン攻撃を受ける

 

一方、ウクライナ国内では23日、ロシア軍による大規模なドローン攻撃が行われ、4人が死亡したという。

 

ロシア軍は過去最大の267機のドローンや、弾道ミサイルなどを使って、ウクライナ各地を攻撃。首都のキーウでも対空砲火が響き渡り、兵士らは夜通しドローンの撃墜に努めたそうだ。

 

 

また2月24日にロシア侵攻から3年を迎えるにあたり、世界中でウクライナへの連帯を示す、集会が行われた。

 

下はイギリスのロンドン。

 

 

こちらはチェコ共和国のプラハ。

 

 

ゼレンスキー大統領は、記者会見でロシア軍の大規模な攻撃に言及し、改めて厳しい戦時状況下で大統領選挙を実施するのは不可能だと主張。最前線の塹壕にいる兵士たちも、選挙で投票することは不可能だと指摘した。(了)

 

出典元:The Guardian:Zelenskyy says he would ‘quit for peace’ as he refuses US demand for Ukraine minerals(2/23)

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