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南アで「オミクロン株」に関する初の大規模な調査結果、重症化しにくい傾向

南アで「オミクロン株」に関する初の大規模な調査結果、重症化しにくい傾向
flickr_NIAID

南アフリカ共和国で、新型コロナウイルスの「オミクロン株」に関する大規模な調査の結果が発表され、デルタ株より重症化しにくい傾向が明らかにされた。

 

入院者数はデルタ株と比べ29%少ない

 

初めてとなる「オミクロン株」に関する大規模な調査は、「ディスカバリー・ヘルス社」が主導し、南アフリカの医療研究評議会(SAMRC)と共同で行われたという。

 

彼らは11月15日から12月7日までの21万1000件の陽性患者を調査。そのうち約7万8000件はオミクロン株に感染していたと考えられている。

 

調査結果は12月14日に発表されたが、分析によればこの地域の入院者数は、デルタ株の時に比べて、平均29%少ないことが判明したという。

 

ワクチンの入院予防効果は70%に減少

 

ただしファイザー社のワクチンを2回接種した場合、デルタ株に対しては90%の入院予防効果があったのに対し、オミクロン株では70%に低下していたそうだ。

 

またファイザー社のワクチンを2回接種した場合、南アフリカではワクチン未接種者と比べても、オミクロン株への感染防御率は33%しか得られず、デルタ株の80%よりもかなり低い数値となった。

 

問題はこの期間に、何人がオミクロン株で死亡したか、が知りたいところだが、その点については発表されていない。

 

まだ専門家による審査を受けていない

 

研究者たちは、この研究結果は予備的なものであり、まだ専門家による審査を受けていないことを強調している。

 

またこのデータは、同国のオミクロン株の波が押し寄せてから最初の3週間で集められたもので、時間の経過とともに変化する可能性があるという。

 

一方、別の専門家は、南アフリカで入院率が低いのは、オミクロン株がより軽症であるためかもしれないが、若年層が多く、すでに感染しているため自然免疫を獲得しているなど、他の要因の結果かもしれないとも述べている。

 

さらにイギリスにあるインペリアル・カレッジ・ロンドンのDanny Altmann教授(免疫学)は、次のように述べている。

 

「もしオミクロン株が、ワクチンやブースター接種で完全には対処できない場合、依然深刻な事態を残すでしょう。もし感染がかなり促進され、重篤な疾患による入院が29%しか減少しないとすれば、将来は医療体制の能力に対してさらに大きな圧力がかかることになるでしょう」

 

ただ南アフリカの医療研究評議会のグレンダ・グレイ会長は声明の中で、「我々はこの結果に非常に勇気づけられた」とも述べている。(了)

 

 

出典元:NBC:Omicron appears more resistant to Covid vaccines but is causing less severe illness in South Africa, major study finds(12/15)

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