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英政府、パレスチナの国家承認を議論していると認める

英政府、パレスチナの国家承認を議論していると認める
X_David Lammy

イギリスの外相は、パレスチナの国家承認について議論していると、初めて認めた。

 

6月の会議に向けて議論

 

イギリスのラミー外相は4月30日、貴族院(上院)の国際関係特別委員会において、6月に行われる会議に向け、現在フランスとサウジアラビアと共に、パレスチナの国家承認に関し、協議中であると認めた。

 

イギリス政府が、二国家解決へ向け、パレスチナ国家承認の協議を認めるのは、これが初めてとなる。

 

フランスのマクロン大統領はすでに4月9日、パレスチナの国家承認を行う考えを表明していた。

 

最近では、スペインやノルウェー、アイルランドがパレスチナを国家として承認。現在では約160カ国が承認しているという。

 

イギリスとフランスといった常任理事国が承認すれば、国際社会に対し強力なメッセージになるとみられるが、まだフランスの提案内容や、二国家解決に向けたプロセスの一部となり得るかどうかなど、多くの外交上のハードルが残っているそうだ。

 

労働党政権で初めて軍事攻撃

 

その一方、イギリス軍の戦闘機は4月30日、アメリカ軍に加わり、イエメンを空爆。首都サナアの南15マイルにある建物群を標的にしたという。

 

この空爆は、労働党政権が承認した初めての軍事行動となる。イギリスのジョン・ヒーリー国防相は、この攻撃について「フーシ派による航行の自由に対する執拗な脅威」への報復として開始されたと述べた。

 

また今回、標的とした建物群について、「フーシ派」が紅海とアデン湾の船舶を狙ったドローンを製造するために使用していたと主張した。

 

ガザ地区では35人が死亡

 

一方、ガザ地区ではイスラエル軍の空爆が続けられ、4月30日には中部のヌセイラトで、建物が大規模な攻撃を受け、少なくとも8人のパレスチナ人が殺害された。

 

 

また北部のガザ市東部にあるTuffah地区でも、イスラエル軍のドローン攻撃により複数のパレスチナ人が負傷。同じくシュジャヤ地区では、ドローンにより1人の男性が殺害されたという。

 

ガザ地区南部、ハンユニスにあるQizan Abu Rashwan地区でも、イスラエル軍の攻撃により1人のパレスチナ人が死亡、数人が負傷したそうだ。

 

ガザ地区の保健当局は4月30日、過去24時間で少なくとも35人が死亡したと発表した。

 

さらにガザ地区では食料不足が危機的な状況になっており、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、一部の家族が「手に入るものは何でも食べている」と報告している。(了)

 

出典元:The Guardian:Lammy confirms UK and France in talks over Palestine recognition(4/30)

出典元:Aljazeera:LIVE: ‘Earthquake’ as Israeli bombs shake Gaza, US defends Israel at ICJ(4/30)

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