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イスラエルの封鎖によりガザ地区では57人が餓死、飢餓状態が続く

イスラエルの封鎖によりガザ地区では57人が餓死、飢餓状態が続く
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イスラエル軍は、ガザ地区への人道支援物資の搬入を阻止しており、すでに数多くのパレスチナ人が、餓死で亡くなった。

 

子供や病人、高齢者が餓死

 

ガザ地区の政府報道局は5月3日、イスラエルによる食糧や水、その他の重要な支援物資の封鎖が3カ月目に突入し、これまでに少なくとも57人のパレスチナ人が餓死したと明らかにした。

 

また餓死による犠牲者の大半は子供、病人、高齢者であるとし、「イスラエル占領軍が食糧を戦争兵器として利用し続けている」と非難。

 

その上で国際社会に対し、国境検問所を再開させ、支援物資を搬入させるため、イスラエルに圧力をかけるよう求めた。

 

ガザ地区は3月2日から、イスラエルにより全面封鎖されており、国境付近には多数の生活必需品を積んだトラックが並んでいるという。

 

またSNSには、ガザ地区の子供たちが、食糧を求めてさまよう悲惨な様子も投稿されている。

 

イスラエル軍の攻撃で少なくとも39人が死亡

 

一方、ガザ地区ではイスラエル軍の攻撃も続けられており、5月3日にはガザ地区北部のJabalia al-Baladで、砲弾がアパートに着弾し、数人のパレスチナ人が負傷した。

 

同じくガザ地区北部のガザ市でも、イスラエル軍がビルを爆撃し、少なくとも3人のパレスチナ人が死亡、数人が負傷したそうだ。

 

ガザ市の沖合でも、イスラエル軍の海軍による攻撃があり、パレスチナ人の漁師1人が死亡、もう1人が負傷した。

 

ガザ地区南部のハンユニスでも3日の午前3時ごろ、イスラエル軍により難民キャンプにある住宅が爆撃され、幼児3人を含む少なくとも11人が死亡したという。

 

ガザ地区南部のアル・マワシ地区でも、イスラエル軍の無人機による攻撃があり、少なくとも2人のパレスチナ人が死亡した。

 

ガザ地区の医療関係者によれば、5月3日の早朝から、イスラエル軍による攻撃で、少なくとも39人のパレスチナ人が死亡したという。

 

イスラエルが停戦協定を破棄し、3月18日にガザ地区への攻撃を再開して以来、少なくとも2396人が死亡。2023年の10月以来、死者の合計が5万2495人に達したそうだ。

 

自由船団連合への攻撃、犯人は?

 

5月2日には、地中海にあるマルタ共和国沖で、ガザ地区へ支援物資を運ぼうとしていた、自由船団連合(The Freedom Flotilla Coalition)の船が攻撃を受けた。

 

 

この攻撃は、どの国が行ったのは分かっていなかったが、メディアの報道によると、この攻撃の前、イスラエル軍機がマルタ南部と東部上空を旋回していたという。

 

ただしマルタ政府は、イスラエル軍機が領空内に入っていないことを強調。地元メディアも、イスラエル軍機が領空の外、26km離れたところを飛行していたと報じた。

 

自由船団連合は、イスラエルによるガザ地区封鎖の解除を目的として活動しており、今回の任務には21カ国以上からのボランティアが、マルタ共和国に集まっていたという。

 

そして攻撃された船には、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんやアメリカ陸軍大佐(退役)のメアリー・アン・ライトさんも乗船する予定だったが、火災発生時に2人は乗船していなかったそうだ。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel’s blockade starved 57 Palestinians to death in Gaza(5/3)

出典元:Aljazeera:Dozens of Palestinians starved to death under Israel’s blockade of Gaza(5/3)

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