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ウクライナ軍が2夜連続、モスクワを無人機で攻撃

ウクライナ軍が2夜連続、モスクワを無人機で攻撃
X_Anton Gerashchenko

ウクライナ軍は5月5日、無人機を使い、2夜連続でロシアの首都・モスクワを攻撃した。

 

5日の夜には19機のドローンで攻撃

 

モスクワ市長のSergey Sobyanin氏は5月6日、「テレグラム」への投稿で、5月4日の夜には、ウクライナ軍の無人機4機がモスクワ近郊で撃墜されたと主張。

 

また5月5日の夜には、少なくとも19機のウクライナの無人機が、モスクワに向かう途中で撃墜されたと投稿した。

 

Sobyanin市長によれば、この無人機攻撃で死傷者や深刻な被害はなかったが、無人機の残骸が主要幹線道路に落下したという。

 

ロシアの航空当局は、首都の4つの空港で旅客機の飛行が停止されたと発表している。

 

ロシア国防省は5月6日の朝、過去24時間にロシア全土で202機の無人機が迎撃されたと明らかにした。

 

戦勝記念日の式典には各国の要人も出席

 

ロシアでは現在、1945年にソ連がナチス・ドイツに勝利したことを祝う、戦勝記念日の準備が進められている。

 

この祝賀行事は5月9日にロシア各地で行われ、首都のモスクワでは軍事パレードも行われる予定とされ、プーチン大統領やロシア政府の高官らが主席するという。

 

また海外からは、中国の習近平国家主席やベラルーシのルカシェンコ大統領、ベネズエラのマドゥロ大統領、ブラジルのダ・シルバ大統領などが招かれ、式典に出席するそうだ。

 

その準備が進められる中、ウクライナ軍はロシアへの攻撃を続けており、ロシア占領下のクリミア半島では安全上の懸念から、すでに戦勝記念パレードの中止が発表された。

 

戦勝記念日の休戦の行方は?

 

プーチン大統領は4月、戦勝記念日に合わせて5月8日から11日までの間、停戦をすると一方的に発表したが、ウクライナ側は同意をしていない。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、すでに30日間の完全停戦を提案しており、今回の数日間に及ぶ停戦案を「芝居がかったパフォーマンス」の一部だと非難している。

 

またゼレンスキー大統領は記者団に対し、モスクワで開催される戦勝記念日式典に出席する人々の安全を、ウクライナ側は保証できないと警告した。

 

ロシア大統領府のペスコフ報道官は5月6日、プーチン大統領の「戦勝記念日休戦」の申し出は依然として有効だとし、ロシア政府はウクライナ政府からまだ返答を受けていないと述べた。

 

一方、ロシア軍もウクライナへの攻撃を続けており、5月6日には北東部のハルキウで、ドローン攻撃により11人が負傷したという。

 

 

ウクライナ空軍も、ロシア軍が一晩で136機のドローンをウクライナに発射し、そのうち54機が撃墜され、70機が飛行中に行方不明になったと明らかにした。

 

そしてこの一連の攻撃で、北東部ハルキウだけではなく、南部のオデーサや中部のドニプロペトロウシク州の各地域でも被害が報告されたという。(了)

 

出典元:ABC News:Ukraine drones attack Moscow, disrupt Victory Day planning in Russia(5/6)

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