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ミャンマーの大地震で、地面が裂け、大きく移動する瞬間を撮影

ミャンマーの大地震で、地面が裂け、大きく移動する瞬間を撮影
YouTube/2025 Sagaing Earthquake Archive

今年の3月、ミャンマーで大地震が起きたが、その際、地面が断裂し、大きくズレる様子が撮影された。

 

太陽光発電所内で撮影

 

ミャンマーでの地震は、3月28日午後12時50分(現地時間)に発生し、地震の規模はマグニチュード7.7を記録したという。

 

震源地はミャンマー中部、第2の都市マンダレーの近くとされ、数多くの建物が倒壊し、これまでに約5500人が亡くなったそうだ。

 

そしてマンダレーの町、Thazi近郊にあるGPエナジー・ミャンマーの「タピヤワ太陽光発電所」では当時、門の外の私道と庭に亀裂が入り、地面が文字通り引き裂かれる様子が映っていた。

 

地殻が地表まで裂ける様子

 

この様子は、地殻が地表まで裂ける地盤断裂(ground rupture)を捉えたものと考えられている。

 

ミャンマーでの地震は、「ビルマ・プレート」と「スンダ・プレート」という2つの小さなプレートの間にある、「ザガイン断層」で発生したという。

 

この断層はミャンマー中央部を南北に直線的に横切っており、断層の破壊が始まった場所、つまり震源地は動画に映っている場所の北、マンダレー市近郊だったが、この断層破壊は南北に広がり、断層線に沿って地面に亀裂を生じさせたそうだ。

 

しかも実際に左右にずれている部分は、地表から深さ20~30キロメートルほどまで広がっている可能性があるという。

 

南カリフォルニア大学ドーンサイフ校の地震学者、ジョン・ヴィデール氏は、このような地盤破壊を映した動画は他に知らないとし、「私の知る限り、これは非常に大きな地震による地表を貫通する破壊を捉えた、最良の動画です」と述べている。

 

ヴィデール氏によれば地震の後、観測所から断層破壊の詳細な測定値を得たり、現地調査を行ったりするが、実際には地震のダイナミクス(力学)をまだ完全には理解していないという。

 

そのため、この動画は、こうした異常なダイナミクスを解明しようとしている研究者にとって、役立つ可能性があるそうだ。(了)

 

出典元:Livescience:First-of-its-kind video captures the terrifying moment the ground tore apart during major Myanmar earthquake(5/14)

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