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イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区で66人が死亡、支援物資の搬入はごくわずか

イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区で66人が死亡、支援物資の搬入はごくわずか
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イスラエル軍は5月23日にも、ガザ地区全域に容赦のない攻撃を加え、数多くのパレスチナ人が犠牲になった。

 

南部では子供7人を含む8人が死亡

 

イスラエル軍は23日、戦闘機を使い、ガザ地区北部のガザ市にある住宅を空爆。少なくとも3人のパレスチナ人が死亡した。

 

ガザ地区北部のジャバリアでも、イスラエル軍により住宅が攻撃され、2人が死亡、少なくとも10人が負傷したという

 

ガザ地区中部のDeir el-Balahでも、イスラエル軍の無人機がパレスチナ人の群衆を攻撃し、少なくとも4人が死亡した。

 

ガザ地区南部のハンユニスにあるQizan an-Najjar地区の住宅も空爆を受け、子供7人を含む8人が死亡し、数人が負傷したそうだ。

 

ガザ地区の保健当局によれば、23日の未明以降、イスラエル軍の攻撃により、全域で少なくとも66人のパレスチナ人が死亡したという。

 

また2023年10月以降、イスラエル軍は少なくとも5万3822人のパレスチナ人を殺害し、12万2382人を負傷させた。さらにイスラエルが停戦を破った3月18日以降、少なくとも3673人が死亡し、1万341人が負傷したと言われている。

 

「小さじ一杯に過ぎない」

 

イスラエル軍によれば、5月22日には、国連などの援助団体が所有する計107台のトラックが、小麦粉や食料、医療機器、医薬品を積んでガザ地区に入ったという。

 

これによりガザ地区の一部では、世界食糧計画(WFP)の支援を受けている数多くのパン屋が、再び営業を始めたそうだ。

 

 

ただガザ地区南部と中部にはトラックが到着したが、ガザ地区の北部には支援物資が届けられておらず、人々は飢えながら、待ち続けていると言われている。

 

国連のグテーレス事務総長は、イスラエルがガザ地区への援助を許可したのは「小さじ一杯」に過ぎず、イスラエル側は援助の配布を遅らせ続けていると非難した。

 

映画関係者900人以上がジェノサイドを非難

 

またイスラエルに対する非難の声も高まっており、すでに映画関係者900人以上が、ガザ地区における「ジェノサイド」と、それについて声を上げていない映画業界を非難する公開書簡に署名したという。

 

この公開書簡はカンヌ映画祭の準備段階から配布され始め、映画祭が開幕した5月13日には、映画『シンドラーのリスト』に出演した俳優、レイフ・ファインズ氏を含む約380人が署名したそうだ。

 

他にも俳優のマーク・ラファロ氏やリチャード・ギア氏、女優のスーザン・サランドン氏なども署名している。

 

 

この運動は「アーティスト・フォー・ファテム」と名付けられており、カンヌ映画祭で初公開されたドキュメンタリー映画の主人公だったパレスチナ人フォトジャーナリスト、ファティマ(通称ファテム)・ハソウナさんの殺害をきっかけに始まったという。

 

25歳のハソウナさんは先月、ドキュメンタリー映画がカンヌ国際映画祭ACID部門のセレクションに選出された翌日、ガザ地区北部の自宅でイスラエル軍の空爆により10人の親族と共に殺害された。

 

公開書簡には「アーティストや文化活動家として、ガザ地区でジェノサイドが起こっている間、沈黙を守ることはできません。この言葉にできないニュースは、私たちのコミュニティに大きな打撃を与えています」と書かれている。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Gaza enduring ‘cruelest phase’ of Israel’s war, UN chief says(5/23)

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