長い沈黙を破ったThe Atarisの新曲、父を追悼したレコードが8州で販売禁止に

The Ataris/Instagram
2000年代前半に青春パンクの象徴としてヒットを飛ばした「The Ataris」。2025年5月にリリースした新曲「Car Song」の限定盤が、8つの州で販売禁止となっている。
長い沈黙を破るニュー・シングル
「Car Song」は、約15年ぶりのニュー・シングルであり、後に発売が予定されているアルバムの中の1曲となる。ボーカルのクリストファー・ロウが書き下ろした、亡き父への追悼曲だ。
▼オフィシャルMVはこちら
父は依存症に悩まされていたとのことで、収益の一部は薬物やアルコールの依存症を持つ本人とその家族を支援する非営利団体「Shatterproof」に寄付される。
なぜそんな思いが込められた一曲が、8つの州で違法となってしまったのか。
“父の遺灰”をレコードに
実はこのレコードには、クリストファー・ロウの亡き父の遺灰が混ぜ込まれている。このことについてクリストファーは、「父さん、あなたは今、文字通り、僕が作った音楽の一部として永遠に存在しているんだよ。そしてこのプロジェクトを通じて、少しでも誰かの助けになれたらうれしい」とInstagramに投稿している。
この投稿をInstagramで見る
アメリカでは8つの州(フロリダ州、ジョージア州、マサチューセッツ州、ミズーリ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、テキサス州、バージニア州)で、人間の遺灰を含む物品の販売が違法となっている。そのため、これらの州でこのレコードを販売・購入できない。
この限定盤は、日本でもタワーレコードのオンラインショップなどでも購入が可能だが、数量が限られているため注意が必要だ。(了)
参考:Loudwire「The Vinyl Record That’s Illegal to Buy in 8 U.S. States (And Why)」(6/25)