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英の国会議員221名が、首相に対し、パレスチナの国家承認を求める

英の国会議員221名が、首相に対し、パレスチナの国家承認を求める
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フランスのマクロン大統領は先日、パレスチナを国家として承認すると発表したが、イギリスでも同様の動きが起きている。

 

7月末前に承認することを要求

 

イギリスの国会議員221名は7月25日、スターマー首相に対し、パレスチナ国家の正式な承認を求める書簡に署名した。

 

この書簡は、7月28日と29日にニューヨークで開催される国連会議の前に、イギリス政府に対し、承認を促す内容となっている。

 

この書簡には9つの政党に所属する議員が署名しており、次のように述べられている。

 

「我々は、会議の結果により、イギリス政府が二国家解決という長年の関与をいつ、どのように実行するのか、そしてそれを実現するために国際的なパートナーとどのように協力していくのかを示すことを期待している。イギリスの(国家)承認は、両国の歴史的なつながりと国連安全保障理事会の理事国としての立場から、大きな影響を与えるため、この措置を講じるよう強く求める」

 

 

これに対し、スターマー首相は声明で、パレスチナ国家承認の必要性について「明確な立場」にあるものの、永続的な二国家解決をもたらす「より広範な計画の一部であるべきだ」と述べるにとどまった。

 

一方、ドイツ政府は、イスラエルを擁護する姿勢を崩さず、短期的にパレスチナ国家を承認する計画はないと述べた。

 

新たに9人のパレスチナ人が餓死

 

ガザ地区では7月25日も、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも38人のパレスチナ人が殺害された。

 

このうち6人は、「ガザ人道財団(GHF)」の配給所付近で、イスラエル兵などにより銃撃され、死亡したという。

 

「ガザ人道財団(GHF)」の配給所付近で殺害されたパレスチナ人は、すでに1000人以上に上っている。

 

またガザ地区の保健当局によれば、ガザ地区の病院では過去24時間で、新たに9人の飢餓と栄養失調による死亡が記録され、飢餓による死亡者数は合計122人になったという。

 

「永遠に裁かれるでしょう」

 

赤十字国際委員会(ICRC)は7月25日、声明を発表し、ガザ地区で起きている忌まわしい事態を非難。Mirjana Spoljaric総裁は、次のように述べた。

 

「ガザ地区で起きていることに、言い訳の余地はありません。人々の苦しみの規模と人間の尊厳の剥奪は、法的にも道徳的にも、あらゆる許容基準をはるかに超えています。人々は食料を得ようとして、容赦なく殺され続けています。子供たちは十分な食料を得られないために命を落としています。家族は、存在しない安全な場所を求めて、何度も何度も逃げることを余儀なくされています。国際的な監視の下で行われているこの惨劇を正当化しようとする試みや、あらゆる政治的躊躇は、戦争において人道性を守ることにおける集団的失敗として、永遠に裁かれるでしょう」

 

 

ガザ地区を封鎖し、パレスチナ人を計画的に餓死させていくイスラエルの行為は、各国からも非難されており、カナダのカーニー首相は「イスラエルによるガザ地区への支援物資の封鎖は、国際法違反だ」と述べた。

 

またメキシコのシェインバウム大統領も、「我々はもちろん、今、ガザ地区で起きていることを非難する」と述べている。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel starves Gaza as global condemnation grows(7/25)

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