Switch news

知っておきたい世界のニュース

トランプ大統領、「ハマス」への軍事的圧力強化でネタニヤフ首相に同意

トランプ大統領、「ハマス」への軍事的圧力強化でネタニヤフ首相に同意
X_Al Jazeera English

アメリカのトランプ大統領は、「ハマス」へ軍事的な圧力を強化するイスラエルのネタニヤフ首相の方針に同意した。

 

「戦争を迅速に終わらせる最良の方法」

 

イスラエルのネタニヤフ首相はガザ地区での紛争拡大と、北部のガザ市を制圧する計画を発表し、国際社会から非難を浴びていた。

 

これに対し、ネタニヤフ首相は8月10日、ガザ市とアル・マワシ地区に残る「ハマス」の2拠点を破壊することが、「戦争を迅速に終わらせる最良の方法である」と述べた。

 

アメリカのトランプ大統領は8月11日、「ハマス」へ軍事的な圧力を強化するネタニヤフ首相の方針に同意した。

 

ただし、ニュースサイト「アクシオス」によると、トランプ氏はイスラエルのガザ市制圧計画を、明確に支持も反対もしていないという。

 

またトランプ氏は短い電話インタビューで、「ハマスは現状では人質を解放するつもりはない」と述べ、アメリカとイスラエルは「人質解放が非常に困難になることは承知している」とも述べたそうだ。

 

しかし「ハマス」との停戦交渉を中断したのは、アメリカとイスラエル側となる。

 

一方、EUのカヤ・カラス外務・安全保障政策上級代表は、イスラエルによるガザ地区での戦争は刻一刻と危険を増しており、紛争は解決策ではないとし、「軍事的解決が可能であれば、戦争は既に終わっているだろう」と「X」に投稿した。

 

彼女はさらに、EUは引き続き人道支援を優先しており、NGOのアクセス、即時停戦、そして残りの人質の解放も優先すると述べたという。

 

国連事務総長もジャーナリストの殺害を非難

 

ガザ地区では先日、イスラエル軍の攻撃により、アルジャジーラのジャーナリストを含む5人の報道関係者が殺害されたが、11日には彼らの葬儀が執り行われた。

 

アルジャジーラは、Anas al-Sharif特派員とMohammed Qreiqeh特派員、そしてスタッフのIbrahim Zaher氏、Mohammed Noufal氏、Moamen Aliwa氏の殺害を非難。「差し迫ったガザ地区の占領と制圧を、告発する声を封じ込めようとする必死の試み」だと述べた。

 

また国連のアントニオ・グテーレス事務総長も、イスラエルによるアルジャジーラ記者殺害に対する国際的な非難に加わり、独立した調査を求めたという。グテーレス事務総長の報道官は、次のように述べた。

 

「戦争が始まって以来、ガザ地区では少なくとも242人のジャーナリストが殺害されています。ジャーナリストとメディア関係者は尊重され、保護され、恐怖や嫌がらせを受けることなく、職務を遂行できるよう認められなければなりません」

 

イスラエル軍が46人を殺害

 

一方、ガザ地区では8月11日にも、イスラエル軍の攻撃が続けられ、医療関係者によると11日の未明からガザ地区で、少なくとも46人のパレスチナ人がイスラエル軍によって殺害されたという。

 

このうち6人が支援物資を求め、「ガザ人道財団」の配給所付近などで殺されたそうだ。

 

またガザ地区の保健当局によれば、11日にも栄養失調や飢餓などにより、5人が死亡し、そのうちの1人は、まだ5歳のMohammed Zakaria Khader君だという。

 

ガザ地区の保健当局は11日、これまでにイスラエルの封鎖により、飢餓と栄養失調で死亡した人の数が222人に上り、うち101人は子供だと報告した。

 

オーストラリアのアルバニージー首相は11日、フランスやイギリス、カナダに続き、オーストラリア政府も来月の国連総会で、パレスチナ国家を承認すると明らかにした。(了)

 

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Global outrage grows after Israel kills Al Jazeera staff in Gaza(8/11)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top