フランス政府、国内の病院に対し戦争に備えるよう要請

フランスの病院が、政府から将来の戦争に備えるよう要請を受けたと報じられている。
2026年3月までに準備するよう要請
フランス保健省が7月に病院へ送った書簡には、2026年3月までに「大規模な軍事展開」の可能性に備える必要があると記されていたという。
この報道は最初、風刺週刊紙「Le Canard enchaîné」が報じたが、その後フランス政府のCatherine Vautrin保健相も、その事実を認めた。
またその書簡には、病院側が、フランス兵と外国兵の両方の負傷兵を治療し、1万人から1万5000人の兵士を最大180日間ケアできるよう準備する必要があると記されていたそうだ。
さらに兵士を迅速に移動させるため、港や空港の近くに医療拠点を設ける計画も記載されていたという。
Vautrin保健相は「国が、危機とその結果を予測するのは全く自然なことです。これは戦略的備蓄と同様に、予測の一環です」と述べている。
数カ月前には「サバイバルガイド」を発表
実は数カ月前、フランスでは「サバイバルガイド」が発表されていたという。
その20ページに及ぶマニュアルには、武力紛争や自然災害、産業事故、核燃料漏れから自らを守るための63の対策が記載されていたそうだ。
また6リットルの水や缶詰、電池、懐中電灯、薬、包帯などを用意しておくよう、書かれていたという。
しかしフランス政府は、「サバイバルガイド」の発表について、ロシア軍の脅威が迫っているためではないと主張していた。
ただフランスの有力紙「フィガロ」は、このマニュアルの発表について、フランスが「不安定な国際情勢に対応している」ことを示唆していると報じていた。(了)
出典元:METRO:French hospitals ‘told to prepare for war in Europe by next year’(9/2)