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コロンビアの大統領、米軍に攻撃された船が自国民を乗せていたと主張

コロンビアの大統領、米軍に攻撃された船が自国民を乗せていたと主張
X_@SecWar

コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は、最近アメリカ軍が攻撃した船に、自国民が乗っていたと主張した。

 

4隻の船舶を攻撃し、21人を殺害

 

アメリカ軍はここ数週間、カリブ海で少なくとも4隻の船舶を攻撃し、21人を殺害した。

 

トランプ政権は、国際水域での攻撃が「麻薬密売人」を標的としていたと主張しているが、誰が乗船していたか、あるいは何を積んでいたのか、についての証拠や詳細は明らかにしていない。

 

このような攻撃は国際法違反であると懸念され、カリブ海諸国からも非難を浴びており、アメリカ議会上院には、船舶への軍事力行使を禁じる法案が提出されたが、共和党の賛成多数で否決された。

 

そしてコロンビアのペトロ大統領は、軍事力行使に異議を唱えていた民主党のアダム・シフ上院議員の「X」の投稿に対し、次のように返信したという。

 

「カリブ海で、新たな戦争のシナリオが生まれた。最後に爆破された船はコロンビアの船で、コロンビア国民が乗っていたことが示されている。遺族が名乗り出て、通報してくれることを願っている。これは密輸との戦いではなく、石油をめぐる戦いであり、世界はそれを阻止しなければならない。この攻撃は、ラテンアメリカとカリブ海地域全体に対するものだ」

 

X_El Electoral Colombia

米政府「根拠のない発言」と非難

 

ただしペトロ大統領は、乗船者の身元に関する詳細は明らかにしていない。

 

ペトロ大統領は10月9日、ベルギーのブリュッセルで開催された「EUグローバル・ゲートウェイ・フォーラム」で、カリブ海諸国の全ての外相に対し、今回の攻撃について協議するよう要請した。

 

これに対しアメリカのホワイトハウスは声明で、「ペトロ大統領が根拠のない、非難に値する発言を公式に撤回することを期待している」と発言。さらに次のように述べたという。

 

「両国には、政策上の相違があるものの、アメリカは地域の安全保障と安定を含む、一連の共通の優先事項について緊密に協力することに引き続き関わっていく」

 

ただ、9月2日に行われた攻撃についても、アメリカ政府は、ベネズエラ沖で違法薬物を積載していた船舶を標的としたと述べていたが、その根拠を明らかにしていない。(了)

 

出典元:BBC:Colombia’s president says boat struck by US was carrying Colombians(10/9)

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