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コロンブスのサンタ・マリア号を再現した木造船が、リアルで沈没

コロンブスのサンタ・マリア号を再現した木造船が、リアルで沈没
Instagram/yussaracanalesg

メキシコの観光アトラクションとして有名な、木造の大型帆船が沈んだ。それは、クリストファー·コロンブスが初の大西洋横断のときに使ったサンタ·マリア号を再現したレプリカ船だ。地元の人たちは、自分たちの「魂」を失ったと嘆き悲しんでいる。

 

修理に向かう途中で沈没

 

「Marigalante(マリガラント)」という名が付けられたそのレプリカ船は、修理のためにメキシコの有名リゾート地であるプエルト·バヤルタの港に向かっていた。船体が破損したわけではなく、航行に必要なシステムに技術的な問題が発生したと報じられている。

 

船はメキシコ·ハリスコ州の海岸沿いにあるブエナベントゥーラ·ホテル付近に差しかかった時に、操縦不能となった。やがて航行システムの障害が深刻化し、船体が沈み始めたため、救助隊が急行して船員全員を脱出させた。

 

船は一度大きく右舷に傾いてから沈没した。救助を終えたボートが巻き込まれるのを避けて逃げる中、船体がゆっくりと海面下に消える動画が投稿されている。最後に残った三本のマストが見えなくなる瞬間はどこかロマンチックだ。

 

プエルト·バヤルタの住人の一人が、インスタグラムにこんなメッセージを投稿した。

 

今日、プエルト·バヤルタの魂の一部であるマリガラント号が死んだ。私たち住民はこの船が海を行くのを見ながら育った。マリガラント号は私たちの港に喜びと誇りを運んで来てくれた。その姿は私たちの心に永遠に残るだろう。

 

 

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排水ポンプの故障が原因か

 

沈没の原因は、船底に溜まった汚水(ビルジ)を排出するポンプの障害らしい。救助隊の一人は「潮の流れが速く、船そのものを救うことはできず、沈没という結果になってしまった」と残念がっている。

 

マリガラント号は1987年に造船され、5年後の1992年にアメリカ大陸発見500周年を記念して進水した。(了)

 

出典元:New York Post:Moment iconic replica of Christopher Columbus ship sinks off coast of Mexican resort town(10/12)
出典元:NDTV:Dramatic Moment Shows Replica Of Christopher Columbus’s Ship Sinks Off Mexico Coast(10/12)

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