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イスラエル軍が停戦違反、ガザ地区で9人のパレスチナ人を殺害

イスラエル軍が停戦違反、ガザ地区で9人のパレスチナ人を殺害
X_Israel Defense Forces

アメリカのトランプ大統領が、ガザ地区での停戦を宣言したばかりだが、イスラエル軍は停戦に違反し、数人のパレスチナを殺害した。

 

北部や南部でパレスチナ人に発砲

 

ガザ地区北部のガザ市にある「アル・アハリ・アラブ病院」によれば、10月14日、ガザ市のシュジャヤ地区でイスラエル軍が停戦に違反し、数多くのパレスチナ人に発砲、少なくとも5人が死亡したという。

 

またガザ地区南部のハンユニスでも、イスラエル軍が無人機でパレスチナ人を攻撃。少なくとも1人が殺害されたそうだ。

 

ガザ地区の医療関係者によれば、14日の夜明け以降、全域で少なくとも9人のパレスチナ人がイスラエル軍により射殺されたという。

 

イスラエル軍もこれらの攻撃を認めており、ガザ地区北部で部隊に接近する人々に対し、「潜在的な脅威を無力化するため」発砲したと述べている。

 

しかし殺された多くのパレスチナ人は当時、避難先から自宅へ戻る途中だったそうだ。

 

支援物資の搬入も半分に制限

 

また今回の停戦合意では、1日600台のトラックによる支援物資の搬入が許可されたが、イスラエルは国連に対し、1日300台しか受け入れを認めないと通告したという。

 

ガザ地区人道問題調整事務所も、支援物資の流入を監視するイスラエル軍の機関「COGAT」から、国連がこれに関する通知を受け取ったことを確認したそうだ。

 

またイスラエル側は、ガザ地区とエジプトの間にあるラファ国境検問所が閉鎖されたままとなり、ガザ地区への支援物資の流入が遮断される、と述べたという。

 

すでに国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラエルによって人道支援物資のガザ地区への流入が阻止されていると指摘しており、赤十字もイスラエルに対し、すべての支援物資ルートの開放を要請した。

 

イスラエル側は、支援物資搬入の制限措置について、「ハマスが人質の遺体解放に関する合意に違反した」ためだと一方的に主張している。

 

しかし「ハマス」側は10月14日も、4人の人質の遺体を運び、これまでに8人の遺体をイスラエル側に引き渡しており、遺体の捜索に時間がかかることは、すでにアメリカ側も承知していた。

 

国連関係者やイランも停戦違反を非難

 

イラン外務省報道官のEsmaeil Baghaei氏は、イスラエルが「停戦宣言の機会を悪用し、パレスチナ人に対する犯罪行為を続けることを、常習的に行っている」と非難した。

 

また国連特別報告者のフランチェスカ・アルバネーゼ氏も、イスラエルが停戦合意後、パレスチナ人への殺害を続けていることを厳しく非難。

 

国際社会に対し、ヨルダン川西岸地区などの違法占領やジェノサイドが終結して、すべての犯罪が明るみに出るまで、イスラエルに対し制裁や投資撤退、そしてボイコットをするよう求めた。

 

イスラエル軍はまた、昨年11月に「ヒズボラ」との停戦協定に署名したにもかかわらず、レバノン南部への攻撃を繰り返しており、10月14日も複数の町や村をドローンで攻撃し、2人が負傷したという。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel shoots dead at least 9 Palestinians in Gaza despite ceasefire(10/14)

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