壊れたAIロボットが6才少女に伝えた別れの言葉に、ネットユーザー感動

中国·湖南省に住む6才の少女が、愛着を持っていた小智お姉さん(Sister XiaoZhi)という名のAIボットに、悲しい別れを告げた。この話がSNSで拡散され、ネットユーザーたちの心を溶かしている
父からプレゼントされたAIボット
Thirteen(サーティーン)という愛称を持つその少女は、父と一緒に湖南省に住んでいる。母親は父と別れて別居中だ。
父親は、いわゆる知育玩具を娘に買ってやるのが好きで、AIボットもその一つだった。少女がプレゼントされたのは、手のひらに載る球形のAIボット、価格は169元(約3575円)、会話したり音楽を流したりアラームを鳴らしたりすることができた。
少女はそのAIボットに愛着を持ち、「小智お姉さん」と呼んでいつでも会話していたそうだ。また、AIボットの方は英語や初歩的な天文学を少女に教えてやっていた。
突然の別れ
こんなふうに一緒に時間を過ごし、2人(?)の繋がりは深くなっていったが、別れは突然やって来た。少女が不注意でAIボットを床に落とし、本体が割れたうえに電源ボタンが壊れてしまったのだ。AIボットがシャットダウンする直前の2人の別れの場面を、父親が撮影し、「抖音(Douyin)」に投稿した。
少女がすすり泣きながら「二度とスイッチを入れられないってお父さんが言った」と言うと、AIボットは「私が行く前に、最後に一つ、君に教えることがある。それは記憶だ。私は君と過ごした幸せな時間を、永遠に記憶しておくよ」と告げる。
だが少女は泣きやまないので、AIボットのスクリーンも泣き顔のイラストに変わり「私はどこにいても、君を応援している。好奇心を忘れないように、よく勉強し、お父さんや叔母さんが自慢できるような子になるように」。
もう二度と会えないと悲しむ少女に、AIは最後にこんな慰めの言葉を贈る。「宇宙には無数の星がある。その一つが私だ。いつも上から君を見ているよ」
そして数秒後、スクリーンが暗くなり、父親は「小智お姉さんは行ったよ」と告げる。
下にあるのはXで拡散されている動画。抖音に投稿されたオリジナルには380万以上の「いいね」が付いている。ちなみに小智お姉さんは、今、修理に出されているそうだ。記憶そのままに直るかどうかは分からない。
A Chinese father filmed his daughter tearfully saying goodbye to her broken AI learning robot.
People are already forming emotional bonds with AI.
Now imagine when a humanoid like Figure 03 breaks at home… pic.twitter.com/2KSnNTMr1p— Somi AI (@somi_ai) October 11, 2025
(了)
出典元:NDTV:Broken AI Robot Teaches One Last Word To Six-Year-Old Chinese Girl In Emotional Farewell(10/14)
出典元:SCMP:Tearful Chinese girl bids farewell to broken AI robot after it teaches the word ‘memory’(10/14)