1万年以上も眠り続けたエチオピアの火山が、ついに噴火【動画】

アフリカ東部のエチオピアで、長い間沈黙を保っていた火山が、噴火した。
噴煙が紅海を越えて中東へ
その山とは、エチオピア北部のアファール州にある、ハイリ・グッビ(Hayli Gubbi)火山だ。
この火山は11月23日に、数時間にわたって噴火。濃い噴煙は上空14kmにまで上昇し、紅海を越えて中東のイエメンとオマーン方面まで到達したという。
この噴火で死傷者は出ていないものの、地元の牧畜民に経済的な影響を与える可能性があると言われている。
Ethiopia is reporting what scientists say is its first confirmed volcanic eruption in thousands of years after the Hayli Gubbi volcano in the remote Afar region burst to life. Researchers say this marks the volcano’s first recorded activity and likely its first eruption in many… pic.twitter.com/rzhMDttAfu
— Open Source Intel (@Osint613) November 24, 2025
1万2000年前も噴火の記録がなし
ハイリ・グッビ火山は標高が500m。2つのプレートが出会う活発な地質活動地帯であるリフトバレー地域に位置しているという。
そしてアファール州は地震が発生しやすい地域とされ、今回の噴火について、地元住民のAhmed Abdelaさんは、大きな音と衝撃波のようなものを聞いたと語っている。
地元当局者のMohammed Seid氏は、ハイリ・グッビ火山の噴火の記録は過去になく、住民の生活が危ぶまれているとし、次のように語った。
「今のところ人命や家畜の犠牲は出ていないものの、多くの村が灰に覆われ、家畜の食料がほとんどない状態です」
アメリカ・スミソニアン協会の「世界火山活動プログラム」によると、ハイリ・グッビ火山は、最終氷期の終わり、つまり約1万2000年前に始まった完新世にも、噴火した記録はないという。(了)
出典元:The Guardian:Ethiopian volcano erupts for first time in 12,000 years(11/24)

























