イスラエル軍がヨルダン川西岸地区で急襲作戦、数百人の兵士が家々を襲撃

イスラエル軍はヨルダン川西岸地区北部で急襲作戦を実施し、多くのパレスチナ人が自宅から追い出された。
町を封鎖し、30世帯が家を追われる
イスラエル軍は11月25日、ヨルダン川西岸地区北部の都市、Tubasで夜間外出禁止令を発令。装甲車に乗った数百人の兵士が派遣されたという。
26日には夜明け前に、イスラエル軍のブルドーザーが全ての進入路に土砂を積み上げ、道路を封鎖。またイスラエル軍のアパッチ・ヘリコプターが、Tubas周辺の空き地の上空に砲弾を発射し、パレスチナ住民を脅迫したそうだ。
イスラエル軍と内務治安部隊は、この地域が「テロの温床になっている」と主張し、共同声明で、「大規模な対テロ作戦」を開始したと発表した。
その後、イスラエル軍はTubas市や、Tammun、Aqqabaを含む近隣4つの町で、パレスチナの戦闘員を発見するために急襲作戦を実施。家々を襲い、捜索したという。
これにより約30世帯のパレスチナ人が家を追われ、イスラエル軍が町を見下ろす高台にある複数の建物を占拠したそうだ。
現在もTubasを含む5つの町はイスラエル軍により包囲されており、そこには5万人以上のパレスチナ人が生活しているという。
ガザ地区では戦闘員を殺害か?
ガザ地区では11月26日、中部の町、アル・ブレイジ近郊への爆撃を含む、夜間の暴力行為の報告があったという。
またイスラエル軍は、南部のラファ近郊で、トンネルから出てきた「ハマス」の戦闘員とみられる6人を殺害したと発表した。
しかしこの主張を裏付ける証拠は示されていない。
一方、「ハマス」は11月25日、イスラエル人の人質、Dror Or氏の遺体を、イスラエル側へ引き渡した。
これで残された遺体は2人となり、1人はイスラエル人、1人はタイ人の人質になるという。(了)
出典元:The Guardian:Hundreds of Israeli soldiers raid Palestinian town in West Bank(11/26)
出典元:Aljazeera:Israel lays siege to occupied West Bank’s Tubas, displaces tens of families(11/26)

























