NASAが火星を飛行する次世代型のドローンを開発、砂漠地帯でテスト

現在、NASAはアメリカの砂漠地帯で、次世代の火星用ドローンの実験を行っているという。
「インジェニュイティ」が2024年1月に損傷
NASAはすでに今年の4月と9月、ナビゲーション・ソフトウェアの改良を見極めるため、カリフォルニア州デスバレー国立公園のモハーベ砂漠で、3機のドローンを飛行させたそうだ。
実は、火星探査ローバー「パーサヴィアランス」に搭載された小型無人ヘリコプターの「インジェニュイティ」は、火星で72回の飛行を行ったが、2024年1月には着陸時に損傷して動かなくなってしまった。
NASAによると、火星の特徴のない砂丘が、最後の数回の飛行で「インジェニュイティ」のナビゲーションを混乱させたという。

異なるカメラフィルターを使用
NASAジェット推進研究所の研究員でドローンパイロットのローランド・ブロッカーズ氏は声明で、次のように述べている。
「インジェニュイティは、地表の視覚的な特徴を見て推測し、平板ではない地形の上を飛行するように設計されていました。しかし最終的に、(砂丘の)特徴のないエリアを越えることになり、それが困難になりました」
そのためブロッカーズ氏によれば、「将来のドローンはより汎用性が高く、砂丘のような困難な場所の上空飛行を、心配する必要がないようにしたい」という。

デスバレー公園はNASAが1970年代から実験に使ってきた場所で、今回の実験でも研究者たちは、砂丘や丘などさまざまな地形に足を運んでいるそうだ。
そしてこの実験を通し、研究者たちは異なるカメラフィルターを使用することで、ドローンが地面を追跡しやすくなり、新たなアルゴリズムを使うことで、安全に着陸できることを突き止めたという。(了)
出典元:INDEPENDENT:NASA uses Death Valley to test next-gen drone tech for flights across Mars(12/2)

























