世界初、アメリカ人男性が南極大陸の単独横断に成功
先日、世界で初めてアメリカ人の男性が単独での南極大陸横断に成功した。
一切の支援なしに1人で横断
その男性とは、Colin O’Bradyさん。彼は約2か月前、一切の支援なしに1人で南極大陸を横断することに挑戦したという。
極寒の中、風速13mの風が吹き荒れる環境の下で、ソリを引きながら冒険を続け、ついに12月26日、南極大陸の横断に成功した。
O’Bradyさんは南極大陸の海岸から反対側の海岸へ向かって歩き続けたが、このように支援もなく単独で横断するのは世界で初めてとされている。
そして目標地点に到達した時にはインスタグラムに次のように投稿している。
「この写真の背後にある木製のポストが、ロス棚氷の端を表しています。ここで南極大陸の陸地が終わり、ここから海の氷が始まるのです」
タイで火事に遭い、足に火傷を負う
O’Bradyさんは2008年にタイを旅行した時に火事に見舞われ、両足にひどい火傷を負ってしまう。
そして医者からは、もはや今まで通りに歩くことはできないだろう、と告げられたという。
しかし彼は、皆の予想を覆すことを決意。火事から18カ月後には、トライアスロンの大会に参加し、見事優勝を果たす。
その後もさまざまな冒険に挑戦。2016年には139日で、北極点・南極点及び7大陸最高峰の山を制覇する「冒険家グランドスラム」を達成し、132日で7大陸最高峰の登頂にも成功して、それぞれ世界記録を更新したそうだ。
イギリス人冒険家も挑戦
また今回の単独横断には、イギリス人の冒険家、Louis Ruddさんも挑戦し続けているという。
彼は現時点で行程の90%を終えており、ロス棚氷には12月29日に到着する予定とされている。
挑戦を終えたO’Bradyさんは今、キャンプを設置し、Ruddさんの到着を待っているそうだ。(了)
出典元:ABC News:American becomes 1st person to complete solo trek across Antarctica(12/27)