巨匠ダリがAIで蘇る!米美術館で今年の4月に公開予定
スペイン出身で、シュールレアリズムの代表的画家であるサルバドール・ダリ。彼がAIとして蘇る催しがアメリカで行われることになり、注目を集めている。
YouTubeでも一部を公開
その催しが行われるのはフロリダ州、St. Petersburgにある「ダリ美術館」。
催しは「Dali Lives」と呼ばれ、美術館を訪れる人々が、等身大のスクリーンに映し出される「AIダリ」の解説を聞き、彼の作品を見ることができるという。
この展示は今年の4月に公開される予定だが、美術館側は「AIダリ」の一部をYouTubeなどで公開している。
生前のインタビューや映像素材を活用
もっともこの声自体はダリ自身のものではないとか。ただ動画を見る限り、その姿や表情に不自然なところは見当たらない。
美術館はこの「AIダリ」を作るにあたり、広告会社の「Goodby Silverstein & Partners (GS&P)」と契約。
「GS&P」はダリの顔を認識するアルゴリズムをトレーニングさせるため、生前のインタビューや引用文、さらに映像素材などを使ったという。
その後、ダリと肉体的な特徴が似た役者を採用。役者の顔や表情にマッチしたAIバージョンのダリを合成して作り上げ、顔の部分を置き換えたそうだ。
シュールレアリズムの画家として活躍
ダリは1904年にスペインのカタルーニャ地方で生まれ、画家になってからはシュールレアリズムの代表的画家として、『記憶の固執』や『ナルシスの変貌』などを手がけ、注目を集める。
そして1989年1月23日に84歳で亡くなるが、生前彼は次のように書いていたという。
「もしいつか私が死んだとしたら、それはありえないことだが、私はカフェにいる人々が『ダリは死んだ、しかし永遠にではない』と言ってくれることを願っています」
AIとして再び蘇ることになったダリ。生前のインタビューの映像もあるので、是非比較していただきたい。(了)
出典元:MailOnline:Florida’s Salvador Dali Museum unveils AI CLONE of the late artist that will begin interacting with visitors this spring(1/29)
出典元:GEEK:Salvador Dali Museum Unveils Surreal AI Version of Artist That Will Interact With Visitors(1/30)