アウシュビッツで黄色いアヒルを撮影、インスタに投稿したブロガーに非難殺到
トラベル・ブロガーがポーランドにあるアウシュビッツ強制収容所の跡地を訪れ、アヒルの写真を投稿したことで非難を浴びている。
観光地を背景にビニールのアヒルを撮影
そのブロガーの名前は明らかにされていないが、インスタグラムのアカウント名は「@Atukapil」で、スペイン語が使われていたという。(現在このアカウントは凍結されている)
ブロガーはこれまでにも、イギリスの「バッキンガム宮殿」やイタリアの「ベスビオ山」など世界の観光地を背景に、黄色いビニール製のアヒルを撮影してきたそうだ。
そして先日、ナチスドイツが多くのユダヤ人を殺害したアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所を訪問。「死の門」と呼ばれる場所を背景に、アヒルを撮影した。
この写真は11月6日にインスタグラムに投稿されるが、これを見たアウシュビッツ・ビルケナウ博物館のスタッフがシェアし、多くのユーザーが「無礼」や「無神経」だとしてブロガーを非難したという。
その後、ブロガーは謝罪し、写真をアカウントから削除した。
What if someone who travels with a rubber duck & uses it as an artistic Instagram convention arrives at @AuschwitzMuseum?
Is the rubber duck in front of the Gate of Death disrespectful – even unintentionally? Or is it a side effect of the visual world we should accept/ignore? pic.twitter.com/RVqqVPL9CH
— Auschwitz Memorial (@AuschwitzMuseum) November 6, 2019
施設の重要性を知っていた?
このブロガーがこの施設の重要性を知らずに、黄色いアヒルの写真を撮影したのかについては、明らかになっていない。ただし4月には、次のように書かれていたという。
「これはナチズムの歴史の中でも最も巨大な絶命収容所だ。そこには130万人が送り込まれ、110万人が死亡した。その大部分はユダヤ人だった。(略)アウシュビッツ第2収容所(ビルケナウ)では、毎日多くの人々が列車に詰め込まれて運ばれ、直ちに『適合』『不適合』に分けられ、『適合』の人は数カ月間生きられるが、『不適合』になった人は、ただちにガス室へと送られた」
もっともこのような敬意を払わない行為は、これが初めてではない。
2019年の3月には敷地内にある、100万人以上の犠牲者を運んだ鉄道の線路の上で、バランスをとって遊んでいる写真が投稿され、物議を醸したという。(了)
出典元:METRO:Travel blogger’s picture of a rubber duck at Auschwitz ‘is disrespectful’(11/8)
出典元:Mirror:Instagrammer sparks outrage by posing with smiling rubber duck outside Auschwitz(11/8)