ナイジェリアのISISグループが11人のキリスト教徒を処刑、動画を公開
ナイジェリアでISISのグループが11人のキリスト教徒を殺害し、その様子を動画で公開した。(当サイトにある動画には殺害場面は映っていない)
地面に頭を押し付け、首を切断
動画を公開したISISグループによれば、今回の処刑は10月にアメリカ軍が行ったバグダディ容疑者暗殺の復讐のために行われたという。
またこのグループの主張では、処刑された11人は全員男性で、彼らを数週間前にナイジェリア北東部のボルノ州で誘拐したと述べている。
56秒の処刑動画は、12月26日にISISの通信社「Amaq」によって公開された。
その映像には、中央にいた人質の1人が銃で撃たれ、他の10人は地面に頭を押さえつけられ、首を切られて殺されている。
動画を分析した人物は、この処刑がちょうどクリスマスのお祝いの日と重なるように行われたとの見方を示している。
EXCLUSIVE: TWO LECTURERS, OTHERS SPEAK FROM ISWAP CAPTIVITY. | Ahmad Salkidahttps://t.co/VN0NTBo9PM pic.twitter.com/3AGrRSSfi3
— Ahmad Salkida (@A_Salkida) December 14, 2019
ISWAP Executes Christian Captives on Christmas Day.
As the reveries and celebrations of Christmas wound up in Nigeria, the Islamic State West Africa Province, (ISWAP), released a video of its execution of 11 captives, most of whom are Christians. https://t.co/uJcrvAIcjG pic.twitter.com/n0QiQMzDaU
— Ahmad Salkida (@A_Salkida) December 26, 2019
殺害された人物は特定されていない
ナイジェリアのMuhammadu Buhari大統領は、この人質の殺害を非難。ナイジェリアの国民に向かい、宗教によって分断されないよう促している。
ただし殺害された人物の身元は明らかにしていない。また「イスラム国西アフリカ州(Islamic State West Africa Province:Iswap)」を名乗るグループによって、スタッフが誘拐された支援団体も、まだ正式にコメントを出していないようだ。
このグループは、もともとナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」の分派で、2016年に脱退して以来、「Iswap」と名乗って活動しているという。
今月初めにも4人の人道支援スタッフを殺害し、昨年も2人の助産婦を殺害。ナイジェリアの近隣諸国、ブルキナファソやカメルーン、チャド、ニジェール、マリなどでも活動を活発化させているそうだ。(了)
出典元:BBC:Islamic State in Nigeria ‘beheads Christian hostages’(12/27)
出典元:Mirror:ISIS execute 11 hostages as part of campaign to ‘avenge’ killing of al-Baghdadi(12/27)