ロシアで象が逃げ出し、雪遊びして大はしゃぎ
ロシアでサーカス団の2頭の象が逃げ出し、道路の渋滞をよそに、雪の中で思う存分遊びまわった。
2頭のインド象
逃げ出したのは、ロシア・エカテリンブルク市で興行するエカテリンブルク・サーカスに出演していたインド象。1頭は45才になるCarla、もう1頭は50才のRoniだ。
2頭はもともとイタリアのサーカス団に所属する象で、これまでエカテリンブルク・サーカスに貸し出されていた。逃げ出したその日は、次の貸出先であるサンクトペテルブルク国立ボリショイサーカスの本拠地・サンクトベテルブルク市に搬送される予定だった。
エカテリンブルク・サーカスによれば、2頭はサーカスの建物から搬送用のトラックに連れて行かれる途中、係員が引く綱を振り切って逃げたとのこと。
インスタグラムに投稿されたビデオには、連れ戻そうとする係員の言う事を聞かず、路肩に積もった雪と戯れ、楽しそうに転げ回る象の姿が映っている。投稿文にこう書かれている。
この2頭には、性格的にも感情的にも、それぞれ違った個性があります。建物の外を歩いた2頭は雪や木々や歩行者たちを見て、とても愉快な気持ちになりました。歩行者のことは観客だと思っていました。Roniの方は木の近くでじっとしていましたが、Carlaは積もった雪に向かって行きました。
ロシアの現地メディアによれば、この日は比較的暖かかったらしいが、それでもマイナス5度。雪遊びを楽しむ象たちには、寒さも気にならないよう。
道路は交通規制
現地メディアによれば、象と自動車の衝突を避けるために、この間道路は閉鎖されていたとのこと。また、道路沿いのオフィスビルで働いていた人たちが、皆、仕事を中断して見物に出て来たそうだ。最終的には係員が象を連れ戻し、トラックに載せた。
RoniとCarlaは今年、ロシア国内の主要な都市を巡って興行することになっている。その移動距離の合計は、なんと1万6000kmにもなるらしい。トラックに乗る前に、雪遊びのひとつもしたくなる気持ちはよくわかる。(了)
出典元:The Siberian Times:Indian elephants escape circus, go for a snow bath in Yekaterinburg(1/23)
出典元:UPI:Elephants escape circus in Russia to play in the snow(1/24)