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現代人の直接の先祖か?エチオピアで発見された化石に「ホモ・ボドエンシス」と命名

現代人の直接の先祖か?エチオピアで発見された化石に「ホモ・ボドエンシス」と命名
University of Winnipeg/Ettore Mazza

最近、以前発見されていた人類の祖先の化石に、研究者らによって新たに名前が付けられた。

 

エチオピアで発見された頭蓋骨

 

その祖先とは、約50万年前(更新世中期)にアフリカに住み、現代人の直接の祖先である可能性が高いと考えられている。

 

1976年にエチオピアにあるアワッシュ川流域の渓谷、Bodo D’arの遺跡で頭蓋骨が発見されたという。

 

そして今回、研究チームにより、遺跡の名前に因んで「ホモ・ボドエンシス(Homo bodoensis)」という名前が付けられた。

 

人類の進化にとって重要な時期

 

科学者によれば「ホモ・ボドエンシス」が生きていた時代は、人類の進化にとって非常に重要な時期だという。

 

というのも、この時期はアフリカで、現代のホモサピエンスが現れ、ヨーロッパではネアンデルタール人が出現した時期だからだ。

 

しかしながらこの期間における人類の進化はまだよく理解されていない。古人類学者の中ではこの時代を「混乱の真っ只中(the muddle in the middle)」と呼ぶものもいるとか。

 

またこの時代の人類の進化を語ることは、人間の地政学的なバリエーションを認識する用語が欠如していることから、不可能だと言われてきた。

 

University of Winnipeg/Ettore Mazza

大きく2つに分類されていた

 

そもそもこの時代のアフリカとユーラシア大陸に存在していた化石は、「ホモ・ハイデルベルゲンシス」または「ホモ・ローデシエンシス」のいずれかに分類されていたという。

 

しかし、これらの化石には複数の定義があり、しばしば矛盾していた。しかも最近、ヨーロッパで「ホモ・ハイデルベルゲンシス」と呼ばれていた化石が、実際には初期のネアンデルタール人であったことがDNA鑑定で明らかになったそうだ。

 

このため、東アジアの化石人類を説明する際にも、この名称を放棄する必要に迫られていたという。そこで今回、「ホモ・ボドエンシス」が定義されることで、新たな分類が行われたそうだ。

 

Wiley Online Library

「新種の命名は大きな意味を持つ」

 

この新しい分類の下では、「ホモ・ボドエンシス」は更新世中期の人類の中では、アフリカと南東ヨーロッパからの一部の人類を表すことになるという。

 

一方、南東ヨーロッパの多くで見つかった人類化石は、ネアンデルタール人に再分類されることになるそうだ。

 

この研究の主筆であるカナダ・Winnipeg 大学のMirjana Roksandic博士は、次のように語っている。

 

「国際動物学命名法委員会は、非常に厳密に定義されたルールの下でのみ名前の変更を認めているため、新種の命名は大きな意味を持ちます。新しい分類名は、他の研究者が使うことで初めて生きてくるのです」(了)

 

※この内容については「ナゾロジー」が詳しく紹介している。そちらも是非、ご覧いただきたい。

 

出典元:The Guardian:Human species who lived 500,000 years ago named as Homo bodoensis(10/28)

出典元:University of Winnipeg:Experts name new species of human ancestor(10/28)

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