火星の表面にある不思議な模様、NASAが画像を公開
火星の地表に描かれた、ティラミスの断面のような画像をNASAが公開した。
火星の気候変動を物語る
その模様が確認されたのは、火星の北極付近だという。
これは「北極層状堆積物(NPLD) 」と名付けられており、火星に起きた気候変動を伝えているそうだ。
「NPLD」は凍った水と塵の粒子からできており、表面に積もり重なっていったものだと考えられている。
しかしながら、ここでは層の1つに付着した長く伸びた霜として見られるように、氷で覆われる代わりに、季節によって現れる二酸化炭素の霜で層が覆われ、このような模様が描かれたという。
「マーズ・リコネッサンス・オービター」が撮影
この画像は火星の上空を周回している探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」によって撮影され、搭載された高解像度のカメラ「HiRISE」によって詳細が明らかにされた。
また科学者はレーダーのデータも使い、それにより表面下に層が連続しているのを示せたという。
堆積していく間に、これらの複雑な層は、大気のエアポケットを包み込んだ可能性もあると言われている。
もしそれらのサンプルが採取できれば、以前の気候との関連を理解するために、研究される可能性があるそうだ。(了)
出典元:NASA:A Slice of Polar Layer Cake(3/11)