新型コロナの最前線で働く看護師、37年前の火災で救出してくれた消防士と再会へ
アメリカで、幼い頃に火災に見舞われた女性看護師が、自分を救出してくれた消防士を探し出し、そのエピソードが紹介されている。
4歳の時、アパートが火事に見舞われる
その女性看護師とは、Deirdre Taylorさん。彼女は1983年ニューヨーク市に住んでいたが、当時住んでいたアパートが火災に巻き込まれてしまったという。
その際、4歳だったDeirdreさんは、ある1人の消防士に救助されたそうだ。
しかしその後、Deirdreさん家族はニューヨークを離れ、現在彼女は結婚し、夫と子供と共にバージニア州で暮らしている。
Deirdreさんは自分を救ってくれた消防士の男性に、もう一度会いたいと思い、以前からネットでも探し続けてきたが、結局見つからないまま時が過ぎていったという。
"The name of the Firefighter that rescued me was always with me. When I grew up, I became an ER nurse. There is…
看護師に復帰してから連絡が
看護師の仕事を辞めていたDeirdreさんは、今回新型コロナウイルスで苦しんでいる人々を救うことを決意。看護師として復帰し、ニューヨーク市の病院において新型コロナの最前線で戦ってきたそうだ。
そして2週間前、Deirdreさんが夜勤で働いている時、ニューヨーク市の消防士たちが病院を訪問。医療従事者らの献身に感謝の言葉を述べたという。
その際、Deirdreさんは思い切って彼らに自分を救ってくれた消防士について尋ね、37年前に救出された時の写真を見せたそうだ。すると1人の消防士は「ああ、Geneね。Geneなら知ってるよ。電話番号も分かる」といったという。
それから1時間後、Deirdreさんの元に、自分を救ってくれた消防士、Eugene Pugliese, Jrさん(75)から連絡があり、「君のことは忘れたことはなかった」と言ってくれたそうだ。
Front Page of the New York Daily News
「第2の人生を与えられた」
EugeneさんがDaily Newsの取材で語ったところによれば、火災の時、Deirdreさんの母親が自分と赤ん坊を救って欲しいと助けを求めていたという。
そして仲間の消防士が母親と赤ん坊を安全な場所へ運び、その数分後にEugeneさんがDeirdreさんを発見したそうだ。
現在、Deirdreさんは新型コロナに対処しているため、まだ2人は直接会ってはいないが、今後連絡を取り合うつもりだという。
DeirdreさんはCNNの取材に対し「彼がいなければ、私はここに居なかったかもしれません。私は彼のおかげで、第2の人生を得られたのです」と語っている。(了)
出典元:Good News Network:Nurse Finally Locates NYC Firefighter Who Pulled Her From Burning Building 37 Years Ago, Thanks to Coronavirus(6/6)
出典元:NY Daily News:Coronavirus nurse finally locates NYC firefighter who pulled her from burning building 37 years ago(5/26)