悪名高き密猟者、70頭もの稀少なトラを殺してきた男をついに逮捕
バングラデッシュで長い間、密猟を続けてきた男が、ついに警察によって拘束された。
インドとの国境付近で活動
その男とは、「Tiger Habib」と呼ばれてきたHabib Talukder容疑者(50)だ。
同容疑者は、インドとバングラデッシュの国境付近にある、スンダルバンス国立公園内の森で活動を続け、これまでに稀少なトラを70頭も殺して来たという。
しかもTalukder容疑者は、今までに3回も逮捕状が出され、20年間も逃げ続けてきたが、ついに密告により5月30日に警察によって逮捕された。
Sharankhola police, acting on a tip-off, arrested Habib Talukder, 50, in the early hours of Saturday from Madhya Sonatola village, adjacent to the forest, under Southkhali union.https://t.co/wVc59Du48u
— Ds Sourav (@TheDsSourav) May 31, 2021
数千頭しか残っていないベンガルトラ
このエリアは世界で最も多くベンガルトラが生息している場所とされるが、すでに野生では数千頭しか残っておらず、絶滅が危惧されてきたという。
Talukder容疑者は逃げている間も密猟を続け、貴重な野生動物を殺し続けてきたそうだ。
そして闇市場の商人たちは、トラの毛皮や骨、肉さえも密猟者から購入し、それを世界中で販売していたと言われている。
Talukder容疑者は最初、ハチミツ・ハンターとして仕事を始めたが、その後野生動物の密猟に手を染め、現地の人からは尊敬されると同時に、恐れられていたという。また彼は、森の中で、1人でトラと闘うことができるとも言われている。
警察のAbdul Mannan 巡査は、取材に対して、次のように語っている。
「Talukder容疑者はかなり以前に、森への立ち入りが禁止されていたにもかかわらず、密かにスンダルバンス国立公園に入り、野生動物を狩っていました。(略)いくつかの強力なギャングがこれに関与しています」(了)
出典元:BBC:Bangladesh arrests tiger poaching suspect after 20-year hunt(5/31)