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20年前に失くしたお気に入り曲のカセットテープが、美術展で展示されていた

20年前に失くしたお気に入り曲のカセットテープが、美術展で展示されていた
Instagram/mandybarkerphoto

ストックホルムで開かれていた美術展を訪れたスウェーデンの女性が、意外な物を見つけた。20年以上前に失くした自分のカセットテープが、展示作品になっていた。

 

スペイン旅行中に失くしたカセットテープ

 

スウェーデンに住むStella Wedellさんは、1990年代初めに家族でスペイン旅行をし、その際、お気に入りのカセットテープを失くした。彼女が12才の頃で、失くした場所はスペイン・マヨルカ島のリゾート地「アンプリアブラバ」だったという。

 

それから20年以上経った昨年、スウェーデン・ストックホルムのギャラリー「Fotografiska」を訪れた彼女は、波に洗われたカセットテープを写した写真作品を見た。「Sea of Artifacts(人造物の海)」というタイトルのその写真展は、海のプラスチック汚染をテーマにしたもの。そして、カセットテープの作品には、録音されていた曲名のリストが添えられていた。曲名を見たWedellさんは、まさか、と思ったそうだ。

 

MANDY BARKER/Sea of Artifacts

 

曲名が全て一致

 

写真展を開いたのは、Mandy Barkerさんというイギリスの女性芸術写真家だった。彼女がそのカセットテープを見つけたのは2017年、場所はアフリカ大陸に近いフエルトヴェントゥーラ島(スペイン)のビーチ。Wedellさんがカセットを失くしたマヨルカ島とは1900km以上離れている。

 

Barkerさんは、見つけたカセットの作品としてのインパクトを強めるために、オーディオ修復の専門家を雇って録音内容を復元し、曲名をリストにした。入っていた曲はシャギー、ボブ・マーリー & ザ・ウェイラーズ、ペット・ショップ・ボーイズ、ソウル・アサイラム、そしてディズニーの曲が数曲だった。

 

展覧会場でそのリストを写真に撮ったWedellさんは、家に帰って確かめた。テープは、いろいろな曲を集めたいわゆるミックスCDをほぼそのまま録音したもので、CDの方は今も持っている。曲名を比べると全てが一致した。しかも、Wedellさんが気に入らずにカットした2曲は、そのテープでもカットされていたという。Wedellさんは海外メディアにこう話す。

 

当時はCDから録音したテープを作り、ウォークマンでよく聴いていました。20年以上も前に失くしたはずのものが見つかるなんて、本当に信じられないことです。

 

写真家のBarkerさんもこれには驚いており、「彼女同様、私も信じられませんでした」と言う。カセットテープは、展覧会終了後に、持ち主であるWedellさんに返還される。(了)

 

出典元:CNN:Woman reunited with mixtape more than 20 years after she lost it(2/14)

出典元:UPI:Swedish woman spots long-lost mixtape at art exhibition(2/14)

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