「アンチ・セックス」と海外で呼ばれる五輪選手村のダンボール製ベッドに、アスリートが反応
2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が、東京・晴海の選手村で使う寝具約1万8千床をダンボール製ベッドにすることを発表したのは、先月24日のこと。
ダンボールである理由は「持続可能性に配慮」してのこと、と日本のメディアは報じている。確かにダンボールなら古紙として再生できるので、エコではある。しかし、エコはあくまでも建前で、本当は別の目的がある、と海外では言われているようだ。
アンチ・セックス・ベッド
このダンボール製ベッドは、New York PostやSky News、International Business Timesなどをはじめとした多くの海外メディアに取り上げらてれているが、そこに頻出する言葉が「アンチ・セックス・ベッド(anti-sex Bed)」だ。
日本語だと「反セックス・ベッド」ということになるだろうか。ダンボール製なので、一人以上が同じベッドの上で、親密かつ激しい行為などを行うと潰れてしまう。それで反セックスなのだそう。選手同士の新型コロナウイルス感染を防ぐために、大会組織委が講じた措置だろうとの憶測が飛び交っている。
アメリカの長距離走選手Paul Chelimoさん(リオデジャネイロオリンピック5000m走の銀メダリスト)が、このベッドについて、冗談交じりのこんなツイートをした。
東京オリンピック選手村のベッドは、選手同士の親密さを避けるため、ダンボール製になる予定。スポーツを超えた状況となることを防ぐため、一人分の体重にのみ耐えられるようになっているだろう。だが、特に問題はないと思える。私たち長距離走選手なら、4人でだってできる。
Beds to be installed in Tokyo Olympic Village will be made of cardboard, this is aimed at avoiding intimacy among athletes
Beds will be able to withstand the weight of a single person to avoid situations beyond sports.
I see no problem for distance runners,even 4 of us can do😂 pic.twitter.com/J45wlxgtSo
— Paul Chelimo🇺🇸🥈🥉 (@Paulchelimo) July 17, 2021
実際は飛び跳ねても潰れない
これから日本入りするらしいChelimoさんは、どこまで本気かわからないが、「自分は床に寝る練習をしておいて」、ベッドを潰してしまった他の選手に「自分のベッドを売りつけようか」などとも言っている。
だが、約200キロの荷重に耐えられるという触れ込みのこのベッド、実際には、そう簡単に潰れないようだ。アイルランドの体操選手Rhys Mcclenaghanさんは、その上で飛び跳ねてみせる動画を投稿している。
“Anti-sex” beds at the Olympics pic.twitter.com/2jnFm6mKcB
— Rhys Mcclenaghan (@McClenaghanRhys) July 18, 2021
ただ、体操や長距離走の選手は比較的体重が軽い。重量級の柔道選手やウェイトリフティングの選手の場合どうなるやら……(了)
出典元:The IndianExpress:Athletes given ‘anti-sex’ beds at Tokyo Olympics, hilarious reactions online(7/18)
出典元:International Business Times:Here’s How Tokyo Olympics Is Stopping Athletes From Having Sex During Games(7/19)