スペインで「スニッカーズ」のCMが炎上、LGBTQを侮辱していると批判が殺到
ユニークなCMでおなじみの「スニッカーズ」だが、スペインで公開された広告が批判を浴びている。
お腹がすいてゲイの男性に変身するCM
その20秒のCMには、スペインのインフルエンサーであるAless Gibajaさんが出演。ビーチのバーを友達と訪れる設定になっていた。
Gibajaさんはバーのウェイターに、セクシーな声で「ビタミンA、B、Cの入ったセクシー・オレンジジュース」を注文。
困惑したウェイターは代わりに「スニッカーズ」を渡した。
それをかじったGibajaさんは、途端にヒゲの生えた元の男性に戻ったという。その後「スニッカーズ」のスローガンである「お腹がすくと、いつもの自分ではいられなくなる」という文字が浮かんだ。
Parece ser que comiendo @snickers_es se te quita la pluma y ya “estás mejor”. ¿Pero cómo sigue habiendo campañas así? 🤮 #Homofobiapic.twitter.com/ccdtn7BfAw
— Mario Montes (@mariomnts) August 4, 2021
ツイッターに多くの批判が寄せられる
このCMは先週、注目を集めたが、SNS上では、ゲイの男性を侮辱しているとして非難の声が上がったという。
スペインでLGBTQを支援する団体「レズビアン・ゲイ・バイセクシャル連盟」もツイッターに「現時点で、固定観念を広め、同性愛嫌悪を助長し続ける企業が存在することは、恥ずかしく、遺憾である」と投稿。
またスペインの(男女)平等大臣のIrene Montero氏も、次のようにツイートしたという。
「私たちの社会は多様で、寛容です。コマーシャルやテレビ番組で見聞きする内容を決定する権限を持つ人たちも、そうであることを学んでほしいと思います」
さらに左派政党の「Podemos」も、「スニッカーズは(略)くだらないコマーシャルを作る以上のアイデアを思いつかないのだろう」と投稿した。
他にも多くのユーザーがCMを非難し、一部の人々はボイコット(不買運動)を呼びかけたという。
実はスペインのバルセロナでは今年5月、1日に3件の襲撃事件が起き、5人のゲイの男性が負傷している。
このため「スニッカーズ・スペイン」は、この広告を削除し、「誤解を招いた」ことを謝罪した。(了)
出典元:BBC:Snickers Spain pulls TV advert after homophobia accusations(8/6)