山火事から有名なジャイアント・セコイアを救うため、根元付近にアルミが巻かれる
現在、アメリカのカリフォルニア州では山火事が続いているが、それらから巨木を守るための処置が施された。
山火事の炎が1.6km先に迫る
カリフォルニア州にある「セコイア国立公園」にも山火事の炎が迫り、現在消防士たちが懸命の消火活動を行っているという。
この国立公園には、ジャイアント・セコイア(セコイアデンドロン)など世界でも有数の巨木が存在しているが、山火事の火の手は約1マイル(約1.6km)にも迫っているそうだ。
このため公園内にある有名なセコイアの巨木「シャーマン将軍の木」を守るため、根元付近には最後の手段として、耐火性のアルミニウムが巻かれたという。
樹齢2500年の巨木
「シャーマン将軍の木」と呼ばれる巨木は、樹齢が2500年。高さは275フィート(約83m)もあり、体積比では世界で最も巨大な木とされている。
もっともジャイアント・セコイア自体も、山火事に適応しており、炎によって樹木の種子が放出される仕組みになっているという。
しかし大規模な山火事になれば、そのような樹木の試みも圧倒され、樹木自身も焼き尽くされかねない。
今回の山火事は、2つの落雷によって発生したとみられ、すでに18平方マイル(約47平方キロメートル)を焼き尽くしたと言われている。
このためすでに付近で暮らす約2500人が自宅から避難しており、作業員は森と住宅地の間にブルドーザーで溝を作り、住宅への延焼を防いでいるという。(了)
出典元:METRO:Wildfire closing in on world’s biggest tree as it rips through ancient forest(9/18)