【韓国】文大統領が国内での犬食禁止に言及、すでに3つの市場も閉鎖
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、国内での犬食を禁止する可能性について言及した。
「慎重に考える時期にきているのでは」
文大統領は先日、首相との会議において、犬食の禁止について「慎重に考える時期に来ているのではないか?」と問いかけたという。
文大統領は、人間に捨てられた動物たちを保護する新たな手段について説明を受けた際に、そう問いかけたそうだ。
愛犬家としても知られている韓国の大統領が、犬食の完全な禁止を提起するのは初めてのことになる。
3つの大きな市場も閉鎖
韓国では、すでに犬やネコを残酷な方法で屠殺する行為が禁止されているが、それらの肉を消費すること自体は禁止されていない。
しかしながらここ数年、人々は犬の肉を食べるのを避け、むしろ動物をペットとして飼う傾向が強まっているという。
その結果として、犬の肉を扱う最も大きな3つの市場が閉鎖に追い込まれたそうだ。
84%が犬の肉を食べたことはない
2020年の世論調査では、韓国人の84%が犬の肉を食べたことはなく、また将来も食べるつもりはないと答えている。
また韓国人の59%が、犬食の禁止を支持しているという。
韓国動物権利擁護会のJeon Jin-kyung氏は「犬の肉を食べることを、伝統ではなく動物虐待の問題と考える韓国人が増えています」と述べている。
韓国では来年行われる大統領選挙に向けて、すでに複数の候補者が犬肉禁止の可能性を提起しており、このテーマに関する議論はますます活発になるとみられている。(了)
出典元:BBC:South Korea’s president mulls dog meat ban as consumption dwindles(9/27)
出典元:REUTERS:S.Korea’s Moon hints at dog meat ban amid debate over animal rights(9/28)