ロシアのボリショイ劇場で上演中、男優が背景のセットに挟まれ圧死
ロシアの劇場で、公演中に出演していた男性がセットに挟まれ、死亡した。
舞台が切り替わる時に、セットに挟まれる
その事故が起きたのは10月9日、場所はモスクワにある有名な「ボリショイ劇場」だとされている。
当時、舞台では19世紀のオペラ「Sadko」が上演されており、20年のキャリアを持つ俳優のYevgeny Kuleshさん(38)も出演していたという。
しかし舞台が切り替わり、背景のセットが降り始めた時、下にいたKuleshさんが挟まれ、その後死亡が確認された。
他の役者が気づき、声を上げる
事故は上演中に起きており、舞台にいた役者の男性が気づき、「ストップ、ストップ!救急車を呼んでくれ!背景に誰かがぶつかったんだ!血が出ている!」と叫んだという。
その後音楽の演奏が中止され、急いで幕が下ろされたそうだ。
またKuleshさんが、どのようにセットに挟まれたのか、具体的なことは分かっていない。ただセットが変わる時に、Kuleshさんが間違った方向へ動いてしまったのではないか、と考えられている。
そして公開された写真には、セットの下で押しつぶされたKuleshさんの遺体が映し出されていたそうだ。
ボリショイの元ダンサーであるNikolai Tsiskardze氏は、ボリショイ劇場の危険な状況について何十年も訴え続けており、「秩序もなく、薬もなく、倫理感もない…」と非難している。(了)
出典元:NYPost:Russian actor crushed to death by set during opera(10/10)