ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の「目」が開いた!最初の画像を撮影
先日、打ち上げられた巨大なジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、最初の画像を地球に送り届けた。
まだ鏡を調整中、完全な状態ではない
昨年の12月25日に、フランス領ギアナのクールー発射場から打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、その後順調に準備が整えられていたという。
そして2月2日にはメインの検出機であるNIRCamと呼ばれる近赤外線カメラに、最初の光が入射。初めて宇宙の姿を撮影することに成功した。
もっとも望遠鏡に設置された18枚の金でコーティングされた六角形の鏡は、まだ完全に整列していない。
現在は、まだ別々の望遠鏡のように動作しているため、素晴らしい宇宙の眺望は得られず、画像もピンぼけで歪んでいる。
同じ星を異なる視点でとらえた画像
NASAによって公開された画像には、18個の小さな点が散らばっているように映っている。
しかしこれらは同一の星を異なる視点でとらえたもので、画像には撮影した鏡の記号と番号が記されているという。
⚫️ In the coming weeks, our team will align & focus each of these 18 dots, then stack the dots on top of each other to form a single point — one unified image from all of Webb’s 18 mirror segments. What’s ahead: https://t.co/asidf7mdKB pic.twitter.com/pPZQG13IkO
— NASA Webb Telescope (@NASAWebb) February 11, 2022
現在、エンジニアらは21フィート(約6.4m)の巨大な鏡として機能させるために、各鏡の位置を慎重に調整しているそうだ。
NASAゴダード宇宙飛行センターのリー・ファインバーグ氏は、次のように語っている。
「この素晴らしい望遠鏡は翼を広げただけでなく、今やその目を開いています。まだ初期段階ですが、私たちは見ているものにとても勇気づけられています。今のところ、ハッブル宇宙望遠鏡が(略)悩まされたような、大きな欠陥の兆候はありません」
しかしファインバーグ氏によれば、まだ多くの仕事が残っており、3月に行われる予定の微調整が終わるまで、全てがうまくいくかは分からないという。(了)
出典元:NPR:The first images from NASA’s new space telescope show how it’s coming into focus(2/11)