ロシアが2つの都市で一時的な停戦に合意、民間人の避難が可能に
ロシア国防省はウクライナの2つの都市の民間人を避難させるため、一時的な停戦に合意したと述べた。
午前11時から午後4時までの間
ロシア国防省は3月5日、軍隊に包囲されている南東部の港町「マリウポリ」と、その北にある「ヴォルノヴァハ」付近に人道的回廊(安全に避難できる通路)を開設したと発表した。
そしてこの間、ロシア軍は発砲を止め、民間人の通行を許可するとした。
またロシアのRIA通信によれば、モスクワ時間の正午から午後5時の間、「マリウポリ」からの市民の退去が許可されるという。これは現地時間の午前11時から午後4時にあたる。
ウクライナ政府は、「マリウポリ」から約20万人、「ヴォルノヴァハ」から1万5千人を避難させる計画だと発表している。
包囲されていた「マリウポル」
「マリウポリ」はロシア軍に包囲され、すでに市長も食料、水、医薬品の供給が不足し、人道的災害が発生する可能性があると訴えていた。
一時的な停戦により、民間人はザポリージャ市に向かって進むことができ、特別に手配されたバス路線や自家用車を利用することができるという。
今回の避難は、今後行われるいくつかの段階のうちの最初のものとなるそうだ。
副市長「ロシア軍は街に砲撃を続けている」
しかし現時点では、まだロシア軍の砲撃が止んでいないとの情報もある。
「マリウポリ」のセルゲイ・オルロフ副市長は、BBC Newsに対し「その(停戦発表の)後、砲撃は続き、彼らはマリウポルを爆撃するために砲弾とロケット弾を使用し続けている。人々はとても怯えている」と語った。
オルロフ副市長によれば、同市の当局は「ザポリージャへの道で戦闘があり、安全でない」という情報を得たという。
そのため「ロシア側の停戦は真実ではなく、マリウポリを破壊し続けていると理解している。路上にいるのは危険なので、市民を戻すことにした」とし、市街地への砲撃やザポリージャへの道路での戦闘により「人々を避難させることは不可能」だと述べたという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Mariupol officials say Russian troops not observing ceasefire to allow civilian escape – live(3/5)
出典元:Evening Standard:Ukraine live: Russia announces temporary ceasefire in two cities to allow civilians to leave(3/5)