アメリカ先住民の女性が初めて、宇宙飛行士として国際宇宙ステーションへ
来月、アメリカ先住民の女性が初めて宇宙へ行くことが決まり、注目を集めている。
9月29日にISSへ向けて出発
その女性とは、ニコール・アウナプ・マンさんだ。
彼女はラウンド・バレー・インディアン部族の、ワイラッキー族の子孫だという。
NASAは9月29日にニコールさんを、国際宇宙ステーション(ISS)へ送り出す予定で、これが実現すれば、初めてネイティブ・アメリカンの女性が宇宙へ行くことになるそうだ。
When @NASA launches its next crew aboard a @SpaceX Dragon this fall, the mission commander, Stanford alumna Nicole Aunapu Mann (@AstroDuke), MS ’01, will become the first Native American woman to travel to space. 🚀
— Stanford University (@Stanford) August 18, 2022
NASA’s SpaceX Crew-5 mission is targeted to launch no earlier than Sept. 29, 2022 with NASA astronauts @AstroDuke and @astro_josh, JAXA’s @Astro_Wakata, and Roscosmos cosmonaut Anna Kikina. → https://t.co/CC7DdwaMbJ pic.twitter.com/2wLEa8AS4x
— NASA Astronauts (@NASA_Astronauts) July 21, 2022
ミッション・コマンダーとして搭乗
ニコールさんは、クルー5ミッションの一員として、3人の同僚とともにスペースX社の「ドラゴン宇宙船」に搭乗する予定とされている。
しかも、ニコールさんはミッション・コマンダーとして、ロケットの打ち上げからISSへの飛行までの全段階で責任を持つという。
ニコールさんは、新聞「インディアン・カントリー・トゥデイ」の取材に対して、次のように語っている。
「とてもわくわくします。このことを私たちのコミュニティに伝えることが重要だと思います。そうすれば、他のネイティブの子供たちも、これまであった障壁のいくつかが本当に取り払われ始めていることに気づくでしょう」
またニコールさんによれば、許された3.3ポンド(1.4kg)の持ち物の中に、幼い頃に母がくれたドリームキャッチャーを入れて持って行くという。
ドリームキャッチャーは団結を象徴し、守ってくれるものだとされている。
海兵隊の大佐となり、6つの勲章を授与
カリフォルニア州出身のニコールさんは、スタンフォード大学で機械工学を学んだという。
その後は海兵隊の大佐になり、さまざまな戦闘機を操縦。イラクとアフガニスタンでの戦闘作戦を支援する空母に2度配備され、その貢献により6つの勲章を授与されたそうだ。
今回の宇宙への旅は、ニコールさんにとって2013年に宇宙飛行士になってから初めてのことで、JAXAの若田光一さんらと共にISSへ向かうという。
NASA’s @SpaceX #Crew5 mission will send @AstroDuke and @astro_josh, JAXA astronaut @Astro_Wakata, and Roscosmos cosmonaut Anna Kikina to the @Space_Station no earlier than Sept. 29.
Mission overview and crew news conferences this Thursday, Aug.4 → https://t.co/ga4h0TmaAe pic.twitter.com/hdJZLaPihj
— NASA Astronauts (@NASA_Astronauts) August 2, 2022
またニコールさんは2020年に、人類を月に送るNASAの「アルテミス計画」の宇宙飛行士候補にも選ばれているそうだ。(了)
出典元:BBC:First Native American woman to travel to space(8/18)